【Offesa, pigrizia】~二人の物語~ (ページ5)

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~Fifth day~ ページ5

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「＿なぁ、」

『はい？』

「＿今日は、お前の事を聞かせてくれないか？」

『私の、事＿ですか？』

「あ"ぁ。」

今日もスクアーロさんの話を聞いていた。

そこで、スクアーロさんがそのような話題を切り出したのだ。

『＿＿。』

「いや、言いたくないならそれでいいんだぁ。」

『＿私、覚えてない、です。』

「＿あ、悪かったなぁ。」

『＿いいえ。』

悪かったというのは、私の病気(記憶障害)に気を使って言ってくれたのだろう。

スクアーロさんは、バツの悪そうな顔をしている。

気にしなくていいのに、優しい人だ。

『スクアーロさんのご家族は？』

「＿別に、大したもんじゃねぇ。」

『良かったら、教えて貰えませんか？』

「＿しょうがねぇなぁ。」

『では、お願いしますね。』

スクアーロさんは、しょうがないと言いながらも、家族の事、自分の事を聞かせてくれた。

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『スクアーロさんは、イタリアの各地で戦っているんですね。』

「おう、強ぇ奴に会った時なんかよぉ！！＿」

「＿って、俺の自慢話ばっかだなぁ。悪い。」

『いいんですよ、私は楽しいですから。』

「そうかぁ？」

『はい。』

スクアーロさんの話を聞くところによると、やはりスクアーロさんもマフィアらしい。

あ、ちなみに私もマフィアらしい。

＿でも、やっぱり私が思うのは＿

『＿いいなぁ。』

一度でいいから、外に出てみたい。

でも＿

もしかしたら、外に出たことがあるのかもしれない。

「＿外に、出たいかぁ？」

『＿え？』

私の呟きが、スクアーロさんには聞こえたようだ。

『あ＿』

『気にしないでください、単なる私の独り言ですから。』

「気を使わなくていいんだぜ？」

『気なんて＿』

「同い年だし、その、よぉ＿」

スクアーロさんは少し顔を赤くして、言いにくそうに、頭をかいている。

「＿"友達"、だろぉ？」

ドクンッ＿

鼓動が、早くなったような気がした。

顔が、熱い。

スクアーロさんに、バレてないかな？

部屋が暗くて良かった。

『＿少しだけ、』

「？」

『＿少しだけ、我儘を言ってもいいですか？』

おそらく、初めて言うであろう私の我儘。

それは＿

『スクアーロさん、私を＿』

『＿外に、連れて行ってください。』

「おう、いくらでも連れて行ってやる。」

その日、私達は約束をした。