【stxxx】王子様方、僕男です。【男主】

委員会決め ページ20

Aside







それからまた一週間後の今日。


転校してきた一週間前と同じく再度、職員室に呼び出されていた


僕が来るまで作業していた先生が、僕が来たのが分かるとすぐに手を止め

此方に向き直る。



「ごめんなさいね綾瀬さん、委員会の事なんだけれど










　勝手に決めさせて貰ったわ」


『...え』



ええぇぇぇええ...!?



これからさとみ君から情報を聞き出してじっくり決めていこうと思っていたのにぃ...。


まぁ、そうですね

僕が転校する前の時点でこの学院じゃあ委員会決めなんて皆とっくに決まってるよなぁ


...知ってましたよ、本当に


「何人でも受け入れ可能な風紀委員に入ってもらう事になったわ
　因みに活動日は火曜日と木曜日。つまり今日も含まれているので今日行って来て頂戴
　場所は生徒会室の隣の教室ね、よろしく
　もう教室に戻っていいわよ」







.






「あっ、おかえり〜A。センセ―に何言われた?」

スマホを弄りながら僕の椅子に座って面白半分で聞いて来るさとみ君。

『ちょっ、取り敢えず椅子返して...!
　内容はなんか、委員会のことについてみたいな』


「あー、もしかして委員会勝手に決められたりとか?」


話していても視線はずっとスマホ画面の彼

おい、聞いてんのか?


『そう、斉藤先生の偶に出るスピード感。毎回驚かされる』

「分かる、
　斉藤センセ―のスピーディーさ窪田先生に分けて欲しいよな」


窪田先生って言うのは数学の先生。滑舌悪いし声は低音、黒板に書かれる字は解明不能

極稀に字の考察班もいるが、読み解けるものは非常に少ない

ここに就職できた理由も不明な先生だよ...!




「どこの委員会になったん?」

『...風紀』

「まって、ウチと違うじゃぁん。。。まぢ病む。。。。」

頬の周りに拳にした両手を添えて騒ぎ出すさとみ君


クラスメイトに白い目で見られないのは、この学院の王子様だからか顔が良いからだよ

...命拾いしたな




「俺も保健委員辞めてそっち行こうかな」

『やめとけ、あゆちゃん先生を残して行くな』


追いかけて来るよ、きっと



『委員会活動あるの今日だし、
　遅くなりそうだから早めに帰ってていいよ』

「いや、いいよ待ってる」



やっとスマホから目を外し、此方に向き直って笑顔で返すさとみ君


「俺、Aと帰りたいしさ」












...これがイケメンと言う生き物か

風紀委員な生意気さん→←鈴木と美術部

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