【REBORN!】俺の罪と座右の銘[俺の名は笹川了平]

罪と座右の銘２ ボタン ページ4

《海緒side》


ﾄﾞｶｯ ﾊﾞｷｯ

目の前で、大好きなお兄ちゃんが殴られている


ボクシングをしていた時だって、こんなに酷い怪我はした事がなかった


海緒｢お願い……やめて…｣


震える声でそう訴える私

しかし、そんな願いを聞いてくれるはずもなく男の人達は殴る事をやめない



どうすれば……携帯もない


あったとしても使える筈がない






何か…何か無いの？

お兄ちゃんが…このままじゃ死んじゃう…



ｶﾀｯ

後ろで縛られた腕

その爪に何かが当たる音がした




それはPHSが埋め込まれた小さめのボタン

病院などでよくあるナースコールの様なもの


私は少し重い病気

お兄ちゃんは家を空けることが多い

だから、何かあった時にすぐに対応出来るようにと花奈さんがつくってくれた


花奈さんとお兄ちゃんの携帯に直接連絡が行くようにと、ナースコールなどを作っている企業に直談判し、開発してくれたもの


いつ苦しくなっても大丈夫なように、常に身につけていた


今回は病気に感謝だね


私は迷わずボタンを押した



《貴方side》


ﾌﾞｰﾌﾞｰ

ズボンのポケットに入れた携帯がなる


幸いバイブの状態にしておいたから気づかれなかったようだ


でも、一体こんな時間に誰が…





!!!

海緒が一瞬だけ笑った気がした


もしかして、アイツ……



流石だな…




部下2｢こいつ、笑ってませんか？｣


ヤバっ
つい頬が緩んだっ


男｢あ？んな訳ねぇだろ
もしそうならそいつはとんだ変態だな


っと、お前らそのくらいにしておけ
そいつが死んじまう｣


男がそう言うと部下達は渋々殴るのをやめた


男｢さぁて、そろそろ終わりにしようか｣


貴｢な…に……言って……やがる…｣


ｸｿ、上手く喋れない

それに、終わるって何をだ


すると…

ｶﾁｬ



男は下ろしていた銃をもう一度海緒に向ける


貴｢!!! やめ…！やめてくれ!!｣


男｢最高だよ、その顔(ﾆﾔｯ｣


その顔が、俺には悪魔に見えた




海緒/貴｢お兄ちゃん…今まで……/海緒!!!!!やめろ！やめてくれ！





ありがとう(微笑/やめろォォォ!!!!!｣


ﾊﾞｧｧﾝ!!!!!


海緒の言葉と俺の声、そして銃声が重なる


重力に逆らわずゆっくり倒れる海緒


貴｢あぁぁ……ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"!!!!｣


俺は狂ったように叫ぶ


男｢最高だ…最高だよ！哀川悠晴!!!哀川海緒!!!


ｱﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊ!!!!!!!!!｣


10月13日23時59分

俺の妹は…死んだ

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