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FPS【E】※軍パロ、曲パロ-3 ページ21

「⋯⋯この辺は、やったな⋯⋯」
地に伏した敵兵たちと、敵兵の屍を彩る赤。その光景を、毒ガスだけでなく、土煙や砂埃まで防いでくれるマスク越しに見つめる。
『えおえお』の初陣は、それなりに上手くいたらしい。⋯⋯『隊長eoheoh』では当たり前の光景だったらしく、FBは「やっぱり、流石ですね」と言っていた。

マスクを着けて動いた事による上がった息を、ゆっくり整える。
あの宇宙人スタイルでライブした時よりは幾分かマシだけど、今までにない程体力を消費したせいだ。
『隊長eoheoh』だったらこんなに体力は使わなかったんだろうけど、俺はただ、ちょっとライブパフォーマンスとかをさせていただいてた凡人だったんだ。『隊長eoheoh』みたいな超人ではなかった。
多分、抱えてる銃の影響もあるんだろう。この銃、めっちゃ重い。何型だこれ。
FPSの世界にいるんだから、そういう疲れとかもないと思ってたのに。
「⋯⋯隊長、今日は結構息が上がってましたね」
「ん、⋯⋯ああ、うん。ちょっとキツかったな」
「珍しいですね」
「多分、海老天うどんのせいだよ」
はは、と曖昧に笑っておく。銃の重量が更に増えた気がした。
「今度は向こうですよ。⋯⋯今日は、泊まり込みになるかな」
呼吸はほとんど戻っていた。

クソ重い銃を使いながら、たまにナイフも駆使して。西国の敵兵の心臓や急所を狙う。
血の匂いや感触も、最初は「うう⋯⋯」と思っていたが、だんだん慣れてきた。
効率のいい体、そして体力の使い方も、大分分かってきた。息もあまり上がらない。
こんな重い銃を持ってこんな風に動くなんて、現実でやったら筋肉痛ものだ。
⋯⋯あーでも、普段の『隊長eoheoh』のものとは違う、非効率的な動きをしたから、もしかしたら筋肉痛になってるかも。

「よ、っしょ、っと⋯⋯」
日付が変わる直前。俺とFBは、とある廃ビルの中に薄い毛布を広げている。
夜は交戦しない、って、相手国と約束?してるらしい。
そこで俺とFBは、国境近くの廃ビルにあった部屋で休みをとる事にした。食料とかはちゃんと持ってるから、回復出来る時に回復しておこう。
そういや実写で、ロシアかどっかのミリ飯食ったなぁ。
「⋯⋯なぁ、ここ、国境近くだろ?」
「はい」
「ホントに、襲撃とかされないのか?」
「大丈夫ですって。いつになく心配性ですね」

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作者名:玉ねぎプリン | 作成日時:2018年8月5日 21時

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