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『―って感じだから…』
「囮にはなかなか引っ掛かってくれねぇってことか…」
『うん。だからまぁ対策としては…おい翔陽、今のブロック踏み切り甘い。最高点低くなってる』
「うぐッ！」
隣を横切った日向へ視線をノートから逸らさず言葉を放つ鷹石に、彼の身体が跳ね上がる。
『バテた時からがお前の見せ場なんだから、一瞬でも緩めんな』
「ウス！」
ビシッと敬礼を鷹石に向けてコートへ戻って行く日向を横目に流し、烏養は対策案を提示していく鷹石を見下ろした。
『――から、最初は翔陽多めに普通の速攻やってった方がより効果的にアイツの力が発揮できると思う…繋心くん？聞いてる？』
「…お前、どうしてソレをアイツらに言ってやらねぇんだ」
『……』
自分と話しながらも、コート内の状況や選手のプレーを見落とさない類稀なる観察眼。
瞬時にその状況に合った最善を見出す情報処理能力。
あらゆるポテンシャルが、他を寄せ付けない形で鷹石には備わっている。
それらから生み出される多彩な攻撃・守備パターンや、それが可能となるよう選手一人ひとりへの動き方や意識のアドバイスは、文句なしの的確なもの。
にも関わらず、鷹石は一度たりとも、自らの言葉でそれを彼らへ伝えることはしなかった。
アドバイスも含め、烏養と意見を交えた後、鷹石の言葉はいつも彼の口から選手達へ伝えられるのである。
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紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月20日 23時) (
レス) @page27 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
シャノ(プロフ) - ひゃー！続編おめでとうございます！！ソーカ先生の作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年6月1日 19時) (レス) id: b2bfb3614c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーカ | 作成日時：2020年6月1日 14時
