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「チョットぐれー良いだろ？！」
「良いわけあるか！！キメェんだよ死ね！」
「ケチケチすんなや！お前だって中身どうなってんのか知りたいだろ？！」
「どーでもいいわボケ！！いい加減離れろや殺すぞッ！！！！」
「ウソだろ！？興味無いのか？！」
「何やってんだ？アイツら…」と切島の顔が呆れたものに変わる。
そこには爆豪の装備である篭手にしがみつく解構がいて。
振りほどこうと腕を振るう爆豪だが、解構は接着剤でも着けたのかと錯覚するほどに、その手を離さない。
それには余程の執念が現れている。
そんな攻防を繰り広げながらも、しっかり器用に階段を登る二人は、流石としか言いようがない。
騒ぐ彼らから視線を外し、引き続き階段を登る。
轟は既に切島の前でさっさと足を進めていて。
切島は彼の隣に並ぶように、数段飛ばしで階段を駆け上がった。
「待ちやがれ俺の『今すぐ分解したいモノ』第２位！！！」
「ざけんなコルァ！！１位にしろや殺すぞ！！」
切島と轟が階段を登りきったところで、背後から聞こえた爆発音と共に爆豪が二人の頭上を飛んだ。
地面に片手を着いて着地した爆豪が、切島と轟の背後を睨みつける。
そこには既に音もなく現れた解構がいて。
切島は思わず声を上げて飛び退いた。
轟も若干目を見張る。
「アレ？焦凍くんコレもしかして体温調節機？」
「…ああ…」
「へーなるほどー。それって温度は氷結用に最初から高めに設定されてるタイプ？それとも焦凍くんの体温に反応して自動調節し」
「てめぇクソ解構！！見境なしかコラッ！！！」
「大丈夫だ、勝己のに手ぇ付けるまで焦凍くんには手を出さねぇ。これは俺のポリシーだ」
「キメェ言い方してんじゃねーよ死ね！！！」
キメ顔なのか真剣な表情で語る解構に、爆豪の顔が不快感で歪む。
そんな爆豪を面白がったように笑う解構の双眼にソレが映ると、彼の顔は含み笑いに変わった。
「なぁお前らって、水揮の個性知ってっか？」
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作者名：ソーカ | 作成日時：2018年5月22日 23時
