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冬美ちゃんと二人で母と焦凍の手当をする中、私達の間に会話はなかった。
「…もう、気持ち悪くない？」
「……」
無言で頷く焦凍が、いつもより小さく見える。
救急箱の蓋を閉じる冬美ちゃんに、母がお礼を言っていた。
「焦凍…、…」
続きが、出ない。
私が、私なんかが、この子に何を言ってやれるのだろう。
何も、出来なかった。
母にも。
年上なのに。お姉ちゃんなのに。
だけど、年上だからこそ、分かってしまった。
私は、父を、変えられない。
あの野心に満ち溢れた瞳を見て、分かってしまったのだ。
悟ってしまった。
私は…無力だ…。
「っ大丈夫だよー、私ずっと…ずっと、焦凍と一緒にいるから…ずっと、隣にいるから…」
「！」
「だから、ね。大丈夫」
顔を上げた焦凍に、いつものように笑みを向ける。
大丈夫。
自分に言い聞かせる。
たとえ、父を変えることは出来なくとも。
「大丈夫」
たとえ、この子の身体を守れなくとも。
せめて、
「大丈夫だよ、焦凍」
せめて、この子の心だけは……。
「っうん！ずっと一緒にいてっ！離れていかないでっ！」
この子が望むなら、ずっと隣に寄り添おう。
いつものように、抱きしめて、頭を撫でて、笑みを浮かべて。
涙を流すのなら、隣で拭ってあげよう。
この子が離れるまで、ずっと傍に居続けよう。
それが、この子の支えになると信じて。
いつか、この子が救われると願って。
ずっと。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます！
文才が無いあまり妄想ばかりが先走って、なかなか文字に起こせない……夢しょーの難しい所ですよね…。……ですよね？あれ、私だけでしょーか…。
この話を打ちながら、｢そろそろ柊焔姉ちゃんのイラスト描かねば(謎の使命感)｣と思い、最近はいろいろ落書きしたりしています。
イラスト描くのはソーカの大好物なので、｢ウチの子も描いて！｣って言われたら舞い上がります。……ますよ？
以上！最近暖かくなって四六時中睡魔に負けるソーカでした！
感想、質問、募集中ですよ〜…。
ついでにポチッ★としてくれたら嬉しいです…。|´-`)ﾁﾗｯ
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ソーカ(プロフ) - サキさん» 初コメありがとうございます！(感涙)ソーカにはもったいないお言葉でございます<(_ _)>楽しんで頂けて幸いです(*´ω｀*)妄想が膨らみ次第の更新なので不定期になってしまいますが、今後ともよろしくお願い致します！ (2018年5月21日 21時) (
レス) id: ba8d561192 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - はじめまして!題名からもう神ってるなと思い読んでみたら神な作品でした。これからも楽しく読んでいこうと思います!応援してますよ〜! (2018年5月21日 15時) (レス) id: 69ece300b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーカ | 作成日時：2018年3月12日 10時
