プロローグ ページ1
私の人生は若干18年で、呆気なく散った。
生まれつき身体が弱かった。
私の両親は、私が産まれてすぐ、医者から余命宣告を受けたらしい。
早過ぎだろ。と思ったが、悲しいかな医療の目覚しい発達のおかげで、その確率はほぼ100%。
その余命は『15年』。
しかも、良くて15年である。
両親はその時、私に目一杯の愛情を注ぐと誓い合ったらしい。
私の好きな事をやらせ
行きたい所にも行かせ
沢山写真も撮り
常に笑顔を浮かべて
悲しい時は泣いて
いけない事をしたら、物凄く怒ってくれた。
時々喧嘩もして、仲直りもして
私の夢も応援してくれて
勉強にも夜遅くまで付き合ってくれた。
余命を一年過ぎた時、馬鹿みたいにはしゃいだ。
お医者さんともハイタッチをした。
夢のために大学受験も出来た。
試験前なのに、両親は何故か泣いていて、笑ってしまった。
沢山、愛情を貰った。
幸せだった。
18年目の冬。
病院のベッドで忙しなく動くお医者さんや看護婦さんを朦朧とする意識で眺めながら、自身の終を感じていた。
私の管の刺さった手を握る母と父の手を、もう握り返すことが出来なかった。
涙でグチャグチャな顔に、笑みを浮かべて両親は私へ大学の合格通知を見せてくれた。
嬉しすぎて、涙が止まらなかった。
何度も私の名前を呼ぶ両親の手を少しだけ、指先だけで掠れた。
だんだんと視界が狭まる感覚に、最期を悟りながら、ずっと言えなかった言葉を。
「愛してくれて、ありがとう」
Episode 01『セカンドライフ、セカンドワールド。それとファミリー』→
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ソーカ(プロフ) - サキさん» 初コメありがとうございます！(感涙)ソーカにはもったいないお言葉でございます<(_ _)>楽しんで頂けて幸いです(*´ω｀*)妄想が膨らみ次第の更新なので不定期になってしまいますが、今後ともよろしくお願い致します！ (2018年5月21日 21時) (
レス) id: ba8d561192 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - はじめまして!題名からもう神ってるなと思い読んでみたら神な作品でした。これからも楽しく読んでいこうと思います!応援してますよ〜! (2018年5月21日 15時) (レス) id: 69ece300b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーカ | 作成日時：2018年3月12日 10時
