００５輪目 sweet pea ページ7
sweet pea 〜菫side〜
禰/菫「ありがとうございました。」
ふぅ…やっと終わった…
時刻はＰＭ３:０２。
ようやく New House への荷物の積み込みが終わった。
まあでもここからが本番なんだけどね…
菫「父さん、とりあえずお隣さんに挨拶しようかー？」
禰「ああ、そうだな。そうしよう。」
車で寝ている優飛を起こし、手土産を持って挨拶をしに行く。
菫「あれ？そういや拓飛は何処に行ったの？」
禰「ん？そういや見ないな…」
あの子まさか一人で遠くまで行ったんじゃ…
禰「心配だな…だが本来、挨拶は荷物を積み込み始める前にするものだし、拓飛は後で挨拶すると して俺たちは先に済ませよう。」
菫「そうね…」
紺色の屋根に白色の壁。
表札には『瘡野黄』と書いてある。
難しい名字…何て読むんだろう…
ピーンポーン
インターホンを押す。
？「はーい！」
中からは女性の声が聞こえてきた。
ガチャ
中から出てきた女性は金髪に緑色の瞳を持っていて、いかにも外国の方のような風貌をしていた。
？「こんにちは〜あら！今日越してきたお隣さんですね？」
菫「はい、はじめまして。今日お隣に引っ越してきた『乙女桜』と申します。挨拶が遅れてしまい 申し訳ございませんでした。ささやかではございますがご挨拶ののしるしに心ばかりの品をお 贈りさせて頂きます。お受け取りいただけましたら幸いでございます。今後とも何卒、宜しく お願いいたします。」
？「まあ〜ありがとうございます。こちらは『瘡野黄』と申します。こちらこそ今後とも何卒、宜 しくお願いします。」
怖そうなお隣さんじゃなくて良かった…
それにしても本当に外国の方なのかな…？
日本語ペラペラだけど…
？「ふふっ、驚きましたか？こんな如何にも外国人！という私が日本語ペラペラで。」
菫「えっ！？ええ…少し。」
ロ「実は私ロシア人と日本人のダブルのなので。どちらも話せるのですよ！」
菫「凄いですね…！」
？「イエイエ！ところで乙女桜さんは３人家族なのですか？」
菫「いえ…息子がもう一人。実は一人で何処かに散歩へ行ってしまったみたいで…」
？「Оｈ！！それは大変！実は私の娘も散歩が好きで…何時も一人で何処かへ出掛けてるんです よ。田舎町だからいいけど…心配ですよね。」
菫「瘡野黄さんは何人家族なのですか？」
？「うちは５人家族です。みんな出てきて！」
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作者名：博士 | 作成日時：2019年12月8日 11時
