021輪目 glory-of-the-sun ページ24
glory-of-the-sun 〜ローダンゼside〜
たっくんがひよちゃんのお見舞いに来てくれた。
小さい頃から体が弱くてよく風邪をひいちゃうひよちゃんだけど、お見舞いに来てくれた子は初めてで嬉しかった。
ところで私はお邪魔虫かなと思って出てきたけど…大丈夫かしら?
ひよちゃんにとってたっくんが来てくれた事はとても嬉しい事だと思うけど、たっくんにうつしてしまったら元も子もないし…
そんな事を考えていると、階段を下りる足音が聞こえてきた。
ロ「今日はわざわざ柊愛のために来てくれてありがとう。拓飛君が来てくれたから、あの子今に良くなるわ!ところで、今から何か用事ある?」
拓「いえ、特にないです。」
ロ「そう!それならせっかく来てくれことだし、私と少しお話しない?」
拓「あ、はい。」
たっくんとは初めて1対1で話す。
ひよちゃんから聞いたりはしていたけど。
-15分後-
話してみて、たっくんの事が色々と知れた気がする。
例えば、クールに見えて意外と熱そうなところがあったり、ニンジンが苦手だったり。
『ギャップ萌え』ってやつなのかな?可愛い…
ロ「実はね、私から拓飛君に伝えておきたいことがあるの。」
拓「?はい。」
ロ「柊愛ね、生まれつき体が弱いの。今回みたいに、少し無理しただけですぐ体調崩しちゃったりなんてよくある事で…」
本当、心臓がいくつあっても足りないってこういう事ね。
ロ「容姿も…ね。皆とは少し違うから、なかなか幼稚園のお友達とも上手く馴染めなくて…でもそんな中、『拓飛君』という友達ができて凄く変わったのよ!」
だってあの子、たっくんが隣に越してきてから見違える程毎日笑顔なんだもの。
ロ「だからね、迷惑な話かもしれないけど…お願い、柊愛と一緒にいてあげて。」
ただ…ただそれだけでいいの…
拓「…当たり前じゃないですか。」
予想外の返事だった。
拓「柊愛は俺がここに来てから、初めてできた友達です。俺の方こそアイツから教えてもらった事、沢山あります。それに、容姿が違うからって何だって言うんですか?柊愛は柊愛です。」
たっくんの言葉を聞いていて、涙が止まらなかった。
ロ「そうよね、ありがとう!コレ『リューココリネ』っていうの。ひよちゃんをよろしくね。」
拓「任せて下さい!」
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リューココリネ
花言葉…信じる心,温かい心
誕生花…2/4
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作者名:博士 | 作成日時:2019年12月8日 11時