検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:2,380 hit

021輪目 glory-of-the-sun ページ24

glory-of-the-sun 〜ローダンゼside〜


たっくんがひよちゃんのお見舞いに来てくれた。

小さい頃から体が弱くてよく風邪をひいちゃうひよちゃんだけど、お見舞いに来てくれた子は初めてで嬉しかった。

ところで私はお邪魔虫かなと思って出てきたけど…大丈夫かしら?

ひよちゃんにとってたっくんが来てくれた事はとても嬉しい事だと思うけど、たっくんにうつしてしまったら元も子もないし…


そんな事を考えていると、階段を下りる足音が聞こえてきた。


ロ「今日はわざわざ柊愛のために来てくれてありがとう。拓飛君が来てくれたから、あの子今に良くなるわ!ところで、今から何か用事ある?」

拓「いえ、特にないです。」

ロ「そう!それならせっかく来てくれことだし、私と少しお話しない?」

拓「あ、はい。」


たっくんとは初めて1対1で話す。

ひよちゃんから聞いたりはしていたけど。


-15分後-


話してみて、たっくんの事が色々と知れた気がする。

例えば、クールに見えて意外と熱そうなところがあったり、ニンジンが苦手だったり。

『ギャップ萌え』ってやつなのかな?可愛い…


ロ「実はね、私から拓飛君に伝えておきたいことがあるの。」

拓「?はい。」

ロ「柊愛ね、生まれつき体が弱いの。今回みたいに、少し無理しただけですぐ体調崩しちゃったりなんてよくある事で…」


本当、心臓がいくつあっても足りないってこういう事ね。


ロ「容姿も…ね。皆とは少し違うから、なかなか幼稚園のお友達とも上手く馴染めなくて…でもそんな中、『拓飛君』という友達ができて凄く変わったのよ!」


だってあの子、たっくんが隣に越してきてから見違える程毎日笑顔なんだもの。


ロ「だからね、迷惑な話かもしれないけど…お願い、柊愛と一緒にいてあげて。」


ただ…ただそれだけでいいの…


拓「…当たり前じゃないですか。」


予想外の返事だった。


拓「柊愛は俺がここに来てから、初めてできた友達です。俺の方こそアイツから教えてもらった事、沢山あります。それに、容姿が違うからって何だって言うんですか?柊愛は柊愛です。」


たっくんの言葉を聞いていて、涙が止まらなかった。


ロ「そうよね、ありがとう!コレ『リューココリネ』っていうの。ひよちゃんをよろしくね。」


拓「任せて下さい!」


……………………………………………………………………………………………………………



リューココリネ

花言葉…信じる心,温かい心

誕生花…2/4

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←020輪目 columbine



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:小説 , 花言葉 , 博士   
作品ジャンル:泣ける話, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:博士 | 作成日時:2019年12月8日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。