怪盗バイオレット (ページ2)

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１、（名前）たちの学園生活　〜登校編〜ページ2

Asaid

　わたしは、A。とある街に住んでいるごく普通の中学１年生。

わたしが通っているのは、中高一貫の「春が丘学園」

そして私にはちょっと不思議な友だちがいる。

その不思議な友達とは、紅月飛鳥と、紅月圭。この二人だ。

この二人のどこが不思議かって？

それは、アスカはずば抜けて、運動神経が良くて、もう言葉に表せないくらいなの。

そして、ケイはとても頭がいい。ケイはとある大学の研究をしている…らしい

え？なんで「らしい」かって？

だって、わたしが詳しく知っているわけがないじゃん！

あ、ごめんごめんつい取り乱した。

ダダダダダダダ！！！

お！きたきた

キキーーーーーッ

アスカ「おはよう！A！元気？」

アスカがわたしの横で、走ってきた勢いを急ブレーキで止めた。

「うん！元気だよ！でもどうして急にそんなこと聞くの？」

アスカ「いやぁ～今日はケイが寝起きのゾンビ状態から全然戻らなくてさぁ〜」

アスカがちらっと後ろを見たから、わたしもつられて後ろを見ると、

ゾンビ状態で、ふらふらと歩くケイがいた。

あーそういうことか。私はすぐにアスカが言っていることを理解した。

実はケイ朝にすごく弱いんだよね。朝に弱すぎて、登校時間もゾンビ状態になっちゃうの！

アスカ「どうしたの？A？」

私が考え事をしていると勘違いしたようで、アスカが心配そうに聞いてきた。

アスカは本当はすごく優しいんだ！

「ううん。大丈夫！なんでもないよ！」

アスカ「そっか！ならいいや！」

そんな事を話していると、

ケイ「お…はよ…うA。」

「おはよう、ケイ大丈夫？めっちゃ眠そうだけど。」

ケイ「だい…じょ…Zzz」

アスカ「コラ、ケイ！！寝ないの！せっかくAが心配してくれてるのに！💢」

ゴッ

ケイ「ウッ」

アスカがケイの足を蹴った。

それだけであんな音がなるなんて―――

アスカ…恐ろしすぎる…。

ケイ「アスカの動物並み…の力には、たえ…られないな…」

アスカ「誰が動物並みだって〜！？💢」

「まぁまぁふたりとも落ち着いて！ほらもうすぐ正門が見えるよ！」

アスカ「ホントだ！」

なんで私達がこんなにはしゃいでいるかって？

それは、今日は私達の入学式を終えて、初めての登校だからね！

アスカもこの学園に受験するために、苦手意識がありながらも頑張って勉強していたんだ！

そんな事を考えているうちに、私達は春が丘学園の正門をくぐった。