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二宮がどうしたものかと考えていると
「翔さんはきっと、これから大野さんのことを避けますよね？」
松本がそう尋ねてきた。
「多分ですけど、あの人は大野さんに迷惑をかけることを嫌がりますから」
「そうでしょう？……、そしたら、その分俺が翔さんと過ごせば、少しは変わりますかね？」
相葉と二宮はその案に黙ってしまった。
「俺が、翔さんといる時間を増やして大野さんとの時間を減らせば、相葉さんの言っていた状況に少しは似てくるんじゃないですか？」
「確かに、似てくるとは思いますが、それ……、Jは大丈夫なんですか？」
何が？と真剣に聞いてくる眼差しを松本は相葉と二宮に向けた。
「大丈夫だと言えば嘘にはなります。でも、翔さんがいつまでもあのままだったら、その方が辛いです。あの人には笑った顔が似合ってると思うので」
恥ずかしげもなくそんなことを話す松本に今度は相葉と二宮が驚く番だった。
「松潤、きつかったらやめていいから！俺とニノでサポートするよ！」
「そうですね。後輩ばかりに負担はかけられません。できる限りのことを私たちもします」
全ては櫻井のためだと3人は笑いあった。
その頃の櫻井はというと、看護師から頼まれた処方と指示を一つひとつ出していっている最中であった。
一人になると否応無しに今朝の大野の言葉を思い出してしまう。その度に、仕事に集中せねばと頭を切り替えるのだった。
「ニノや相葉ちゃんは俺を励ますように優しいことを言ってくれるけど、やっぱり俺のこの気持ちは大野さんにとっては迷惑でしかないはず……、だから今日のこのことは俺が諦められるように良いきっかけになったと思うことにしよう」
そうすることが一番だと今までも思っていたのだが、なかなか諦めるきっかけにもならなかった。だから甘えていたが、やはり諦めろということなのだろう。櫻井はそう思うようにしようと誓った。
すぐには難しいかもしれないが、徐々に諦められるようにと。しかし、相葉や二宮、もしかしたら松本には無理していることがバレるかもしれない。櫻井はその3人には誤魔化せる気がしない。
「でも……、頑張らないとな」
一言呟き、自身を鼓舞し仕事をこなしていった。
そうこうしているうちに、相葉、二宮、松本の3人が昼食から戻ってきた。
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misho(プロフ) - はじめまして Ｓ君大好きmishoと申します。大事に・・も楽しく読ませて頂きましたがこちらも面白く読ませて頂いてます。設定や人物像が私好みでこの先ハッピーエンドなら最高です。これからも更新楽しみに待っています。 (2017年11月18日 7時) (
レス) id: 1ce8ea4b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃舞 | 作成日時：2017年10月12日 21時
