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「離して!!そんなわけない、だって大野さんが言ったんだよ!?俺が誰を好きでも構わないって、大野さんが言ったんだ!!それなのに、俺が好きだなんて…、俺の気持ちを知って同情でもしてるの？それなら、同情されるぐらいなら、気持ちが悪いって避けられた方がマシだ!!お願いだから、同情なんてしないで、想ってない事なんて言わないで？」
櫻井はポロポロと涙を流し堰を切ったようにそう言ったのだ。大野はそう思わせてしまったことへの罪悪感を抱きながらも、櫻井を抱きしめる手は緩めなかった。
「同情なんかじゃないんだよ…。俺だって、翔くんが好きだった。きっと、翔くんが俺を好きになるよりも前からね」
優しく語りかける大野のその言葉に、櫻井は驚き言葉を失い、暴れることもやめてしまった。大野は続ける。
「でも、翔くんには翔くんの幸せがあるから、俺とはいない方な幸せだって思って、アメリカの留学だって受けたんだけど、それでも東山先生から翔くんの話を聞く度に会いたくなって、翔くんが大変そうだって聞いたら居ても立っても居られなくて帰って来ちゃった。それでも、これはもう過去の恋かもって思ったけど、実際また翔くんに会ったら衰えず好きで、我ながら未練がましいなって思ったけど、それでも好きだった。……、翔くんが誰と付き合っても構わないわけないじゃん……。翔くんが誰かと付き合うなら俺が良いと思ってるよ…ずっとそう思ってた。でも、翔くんには普通の幸せを手にして欲しかったから……」
沢山話す大野にも驚いたが、何よりも大野のそのセリフの方が驚いてしまった。
櫻井はこれは夢ではないかと考えてしまうぐらいのことを大野から言われたのだ。
「俺の幸せって何？」
嬉しすぎる言葉達だったが、大野の言う櫻井の幸せという事が気になっていたのだ。
「普通に女の子と結婚して子どもを産んで、そんな人並みの幸せを翔くんにも感じて欲しいと思ったんだ」
「いらない…」
「いらない？」
「うん…。そんな人並みの幸せはいらないから………、俺は大野さんといれることが何よりも幸せだから」
櫻井はそう言うと大野を見つめてニッコリと優しく笑った。大野はそんな櫻井の顔を見ると吸い込まれるように唇を合わせていた。
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misho(プロフ) - はじめまして Ｓ君大好きmishoと申します。大事に・・も楽しく読ませて頂きましたがこちらも面白く読ませて頂いてます。設定や人物像が私好みでこの先ハッピーエンドなら最高です。これからも更新楽しみに待っています。 (2017年11月18日 7時) (
レス) id: 1ce8ea4b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃舞 | 作成日時：2017年10月12日 21時
