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二宮が強い口調になると同時に、どこからか大野の首元に手が伸びその手は襟を掴み上げていた。
二宮が驚き、その手を辿るとそこにはいつの間にか松本がいて、その横には松本を止めようとする相葉がいたのだ。
「松潤！！離さないと！」
「相葉さんこそ離して下さい。俺はこの人を殴らないと気が済みません！」
暴れる松本と、それを止める相葉、そしてその松本からの拳を受けようとする大野を見て、二宮はやっと状況を察した。
「J!離して下さい!そんなこと、翔さんだって望んでいませんよ!」
そう言えば、松本は渋々ではあるが手を離しゆっくりと拳をしまった。そんな様子を見て、相葉と二宮は顔を見合わせてホッとする。
「大野さん!どうして、今になってそんなこと!しかもそれは、ニノ先生や俺たちに言うよりも先に、言ってあげないといけない人がいるんじゃないんですか⁉」
松本のその言葉にその場にいた3人は目を見開く。
「待って松潤！それは、リーダーが翔ちゃんと話すことを認めるってこと？松潤は、それでもいいの？」
相葉が矢継ぎ早にそう聞くと、松本は大野を睨みつけながら嫌々そうに話しだした。
「本当は俺だって嫌ですよ。でも、この1週間翔さんは大野さんを避けながらも目ではずっと大野さんを追ってるから、俺がこの1週間何度も俺にした方が良いって言っても、笑ってそれでも大野さんを見るから、敵わないなって思って……、それなのに、何であんたは、そんな大事なこと、翔さんに言ってあげないんだよ⁉」
この1週間、ずっと側で見ていた松本の言葉を聞いて櫻井と同じように松本も傷ついたのだろうと思えた。
「翔さんが避けてたって、それを無理矢理にでも聞いてもらうぐらいの気持ちでいってくださいよ。翔さんは、あんたに嫌われたくないと思うから避けてるんですよ!?」
松本は話し終わると、深くため息を吐くと再び大野を睨みつけ、ビッと扉を指差した。
「翔さん、医局でレポートをまとめてます。今ならまだ1人ですよ」
そう言われた大野はどうすれば良いか分からず、その場であたふたとしていると、松本は再度深くため息をつき
「今なら翔さんは1人で医局にいるから、早く行って伝えてやれって言ってるんだよ!」
と怒鳴っていた。
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misho(プロフ) - はじめまして Ｓ君大好きmishoと申します。大事に・・も楽しく読ませて頂きましたがこちらも面白く読ませて頂いてます。設定や人物像が私好みでこの先ハッピーエンドなら最高です。これからも更新楽しみに待っています。 (2017年11月18日 7時) (
レス) id: 1ce8ea4b4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃舞 | 作成日時：2017年10月12日 21時
