神の世界の姫は現在人間

Episode13 ページ14

「「「………」」」



貴方「誰も来ないですね…」



バルドル「結果私達だけって事だね」



アポロン「皆 分からないのかな？分かってないのかな？
この箱庭から出る為には卒業するしか無いって事…」



貴方「今日入学式を行わないといけないのに…」



バルドル「その“入学式”って何をするものなの？」



貴方「入学式ですか？」



アポロン「トト先生が言ってたけど僕もよく分からないな」


月人「俺もです」



貴方「えっと…学校に新しく入る生徒達が集まってお祝いするというか…
皆で頑張ろうって誓うというか…」


月人「“頑張ろうって誓うというか…”」



生徒手帳にメモを取り始めた



貴方「月人さん メモは取らなくて良いんですよ」



月人「“メモは取らなくて良いんですよ”」



貴方「いや そうでは無く…
月人さん とりあえずペンをしまってください」



月人「はい」



バルドル「つまり入学式って契約の儀式なの？」



貴方「？」



バルドル「やっぱり誓いを破ると恐ろしい呪いがかかったりするのかな？」



貴方「……」



月人「生贄は必要ですか？」



貴方「…皆さん 落ち着いてください
入学式はそんなに重いものではありませんから」



アポロン「違うんだ 良かった！」



バルドル「安心したよ」



貴方「入学式は学校に入学することを許可し、そのお祝いをする式典の事です
形だけのものが多いのでそんなに気負う事はありません」



アポロン「そっか！
まぁ とりあえず全員揃ってその入学式に出られるように手分けして説得しようよ！
皆で卒業する為にも頑張ろう！」



貴方「そうですね」

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