To you

18日目の傾国美男 ページ14

ちび太との生活18日目。
新居にジョンハニヒョンとシュアヒョンが来てくれた。

しかもお土産にと猫用のロールケーキを買ってきてくれた。

すごいな、今の猫用のケーキってこんなにオシャレなのか。
フルーツとかも乗ってるし。



JS「わあ、食べてる食べてる。よかった〜」
JH「本当に可愛いね。毛並みも綺麗」
JS「イェップダ〜」



ヒョン達にちょいちょいと背中や頭を撫でられながらも、今までに無いくらいがっついてケーキを食べているちびすけ。

……コイツ、マジで人間の食べ物しか好きじゃないのかもしれない。
変わった猫だ。



JH「……あれ？ここに傷ある」
JS「えっ、怪我してるの？」
WZ「いや、もう塞がってるっぽい」
JS「そうなの？でも結構大きい痕だね」
JH「エギコヤンイ〜、ここどうしたの〜？」



ケーキを食べ終えて一息ついたちびすけ。
そんなこいつを抱っこしていて気づいたらしく、ジョンハニヒョンがちびすけの首の傷跡をツツ、となぞっている。

ちょっとだけくすぐったそうに身をよじるだけで、ちびすけはそれほど嫌がっていなかった。

ああ、そこ触っても大丈夫なんだな。
俺は無意識に避けてたけど。



JS「……酷い目に遭ってきたりしてなきゃいいんだけど……」
WZ「……どうかな。人にはすぐ懐くみたいだけど」



元飼い主に付けられた傷かもしれない。
そう考えなかったことはない、と言ったら嘘になるけれど。



JH「もしそうだったとしても、それを忘れさせるくらい幸せにしてあげなきゃね」



大事なのは過去よりも今、そして未来。
俺が飼い主である今、必ず幸せにしてやるんだ。

渦巻く一日の中で、たしかにささいな幸せをくれているお前に。

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