10日目の部屋づくり ページ10
ねえ聞いて！！みんな聞いて！！
ちょっと刮目！！
猫生活10日目！
ついに私は、主さんの名前を突き止めた！！
HS「ジフナ〜、これここに置いていい？」
WZ「おー」
HS「これ俺のじゃねえな……なあこれジフニのー？」
WZ「いやお前のだろ、俺のじゃない」
HS「え、マジ？こんなの入れたっけ？」
今日の主さんとスニョンさんは荷解き作業中。
私は何となく二人の会話に耳をすましていたのだけど。
飛び交う名前らしき単語は「ジフナ」、「ジフニ」。
主さんはこの単語に返事をする。
ということは、どちらも主さんの名前。
これはいわゆる、パッチムとかいうやつじゃないか？
子音で終わる名前は아(ア)とか이(イ)の発音がくっつくっていう。
ということは、もしかして主さんの名前は「ジフン」なのでは！？
イギリス人の私にしては天才的なひらめきだったと思う。
韓国に留学して良かった、結構前の話だけど。
ジフンさん……か。
ジフンさん……
ジフンさん、ジフンさん。
WZ「おーおー、どうした？」
HS「なんかすげえ鳴いてる」
WZ「大丈夫か？おいで」
心の中で唱えていたつもりが、無意識ににゃごにゃご言ってしまっていたらしい。
ジフンさんは何だか磁石みたいな引力がある人で、おいでと両手を広げられればその腕の中に脊髄反射で飛び込んでしまう。
HS「何か怖いもんでもあったかな？」
WZ「それならどう見てもアレだろ、お前のタイ土産のお面だろ」
HS「えーっ！？めっちゃいいじゃん、魔除けだよ！？」
WZ「いやリビングにバロンは不気味すぎだろ、暗闇で見たら俺でも一瞬ビビるわ」
HS「えええ……わかったよ、俺の部屋に飾るよ……」
WZ「この部屋のインテリアには合わないからそうして」
スニョンさんが口を尖らせながら壁から外しているのは、エスニックな感じの……ちょっと不思議なお面。
バロンという聖獣のお面で、タイ旅行に行った時に自分へのお土産で買ってきたらしい。
光のない真っ黒な目が不気味さを醸し出していて、確かに夜に見たら怖い。
私と主のジフンさん、そのお友達のスニョンさん。
こうして2人と1匹の、賑やかな生活が始まった。
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来栖(プロフ) - ayakaさん» ayakaさん、コメントありがとうございます！のんびり更新していきますのでよろしくお願いします🥰 (11月22日 20時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - 早速読ませて頂きました！！更新楽しみにしてます！！ (11月22日 19時) (レス) id: 86f99d9947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年11月22日 19時
