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「……俺の声、うるさいか？」
未だに耳は慣れなくて、全ての音がガンガンと頭で響いている。
抱き上げられて、この人の顔がはっきり見えたその時は、驚きで一瞬そんなこと忘れてしまったけれど。
もしかしたら私は音がする度に無意識に体を縮めているのかもしれない。
「ちょっと待ってろよ」
あの人はそう言うと、すたすたと部屋の奥へ行ってしまった。
かと思うと、手に何かを持ってすぐに戻ってきた。
「ほら」
わっ…
ばさりと頭から被せられたのは、ふかふかのブランケット。
目と鼻と口だけが出るように、ブランケットでふんわりと体を包まれる。
あ、なんか温かいしふかふかで気持ちいい…
「これ、お前にやるわ。少しはマシになったか？」
わあ、さっきよりも音が頭に響かなくなった。
ブランケットが防音になってるのかな、すごい。
ありがとう、と言えばまたミャアと声が出る。
「ははは、お前マジで人の言葉理解してるみたい」
あ、笑ってる…。
この人、ちゃんと笑うんだ。
……誰、なのかな。この人。
この人の、名前をちゃんと知りたい。
話し方はちょっとぶっきらぼうで撫でる手はぎこちなくて、だけどすごく優しい目をしたこの人の名前を。
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来栖(プロフ) - ayakaさん» ayakaさん、コメントありがとうございます！のんびり更新していきますのでよろしくお願いします🥰 (11月22日 20時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - 早速読ませて頂きました！！更新楽しみにしてます！！ (11月22日 19時) (レス) id: 86f99d9947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年11月22日 19時
