33日目のおしゃれ ページ21
猫生活33日目。
HS「Aちゃあんプレゼントだよ〜ん！」
蜂蜜みたいな甘い声で私を呼ぶのはスニョンさん。
奥の方でジフンさんがすごい顔してる。
私の目の前でひらりと舞うのはピンク色のリボン。
パシパシと猫パンチを炸裂してしまう。
もうすっかり猫が板についた。
HS「うん、あとでいっぱい遊ぼうなー！でもまずは、こう！」
『！？』
リボンに手を伸ばしたところをひょいっと抱き上げられて、何が何だかわからないままされるがまま。
きゅきゅっと素早く首元に何かを巻かれる。
HS「これで鈴を出して、と……よしできた！！うわ可愛い！！」
リボンを巻いてくれたみたい、自分じゃよく見えないけれど。
ジフンさんに見せに行こう。
HS「ジフナ、みて！リアルマリーちゃん！」
スニョンさんがジフンさんを呼ぶのと同時に、私も全力ダッシュ。
目指すはもちろんジフンさんのお膝元。
膝に飛び乗ろうとした瞬間、彼と目が合った。
WZ「ん"ん"っ…ぐ、」
むせた。
ジフンさんめっちゃむせた。
え、なにごと。
かと思えば無言で抱き上げられて、定位置(膝)に着陸。
ぽんぽんと頭を撫でてくれるだけで、あれ、なんかちょっと寂しいような……
ｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬ
HS「可愛いって言ってあげなよ〜ㅋㅋㅋㅋ」
WZ「うるさい」
めっちゃ連写してた。
ジフンさん、写真撮るのに集中してた。
何枚撮ってるんだ。
HS「素直じゃないなー。Aちゃんもお前に可愛いって言われたいと思うけどなー」
WZ「……」
その瞬間ぴたりとシャッター音が止まる。
WZ「……出て」
HS「え、なに？」
WZ「外。どっか行ってきて」
HS「え、なんで！？ぎゃーっなんで！？うわ追い出された！！廊下寒いーー！！」
あろうことかジフンさんはぐいぐいとスニョンさんを押しやって、部屋から追い出してしまった。
バタンと無慈悲に閉められたドアの向こうから嘆きの声が聞こえる。
しかしそんなのは気にする素振りも見せず、ジフンさんはむにむにと私の頬を揉んでくる。
その手がぴたり、と止まって。
WZ「……可愛い」
頭がフリーズした。
え、ジフンさん、今なんて？
WZ「悪くないじゃん。あーもう……なんでお前、そんなに可愛いの？」
聞き間違いじゃなかったみたい。
だって「可愛い」だなんて、初めて言ってくれたんだもの。
ぼっ、と顔が熱くなった。
猫でも顔が熱くなるらしい。
今日のジフンさんは、心臓に悪い。
続く (更新停止中)
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来栖(プロフ) - ayakaさん» ayakaさん、コメントありがとうございます！のんびり更新していきますのでよろしくお願いします🥰 (11月22日 20時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - 早速読ませて頂きました！！更新楽しみにしてます！！ (11月22日 19時) (レス) id: 86f99d9947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年11月22日 19時
