20日目の美声 ページ15
SG「You know I got it, I'm your girl 〜 ♪」
ぎょっとして顔を上げた。
SG「あ、ごめんね！？びっくりさせちゃった？」
慌てて謝ってくるのは今日初めて会ったスングァンさん。
猫生活20日目。
今日来てくれたのはスングァンさんとウォヌさん。
スングァンさんは「アイゴアイゴ〜」と駆け寄ってきて、ブランケットに巻かれている私を抱き上げてくれた。
彼の手はすごく優しくて、うとうとと眠気がやって来た時。
聞き覚えのある曲。
私の身に染みついて離れないその曲は。
WZ「おーおー、どうした？」
SG「僕の声が大きすぎたみたいです、ごめんなさい…」
WN「うちのメボは声大きいからね」
確かにびっくりしたけど、驚いたのはそこじゃない。
SG「わ、どうしたの！？ㅋㅋ」
ひょいと立ち上がって、スングァンさんの頬をぱふぱふと触ってみる。
WN「可愛いㅋㅋ」
SG「ウジヒョンどうしよう！？ㅋㅋ」
WZ「ちびすけ、どうした？」
なんでその曲、知ってるの。
私にとって思い出深い曲。
だってそれは私の、
デビュー曲。
WZ「お前の歌気に入ったんじゃね？」
SG「わあ本当！？」
SG「I'll be your A to the Z even if trouble's coming
(どんな問題が起きても私があなたの全てになってあげる)
You know I got it, I go- got it
(あなたなら知ってるでしょ？)
You know I got it
(私に任せて)
I’m your girl 〜 ♪
(私はあなたの友達だもの)」
思わず聞き惚れてしまう優しい歌声。
光が通り抜けそうなほどに透明で、だけどその中にはっきりとした芯のある声だった。
WN「それ誰の歌なの？」
SG「ソルちゃんですよ！イギリス人の歌手です！」
WZ「……" ソル "？その人って確かこの間……」
ふんす、と鼻息を荒くするスングァンさん。
だけどジフンさんの言葉で一気に表情が悲しげになった。
SG「……そうなんです。韓国ツアー中に事故に遭って、今もまだこっちの病院で昏睡状態だって、もう3週間近くも……」
昏睡状態…？
私の体は、病院にあるの？
SG「だけど僕、諦めてません！あの子が戻ってきた時にもっとたくさんのファンでお迎えできるように、僕がこれからたくさん布教していくんです！」
SG「だからヒョンたちも聞いてください！次にくるアーティストは確実にこの子ですよ！！」
……私にも、待っててくれる人がいるんだ。
＊＊＊＊＊
I'm your girl
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来栖(プロフ) - ayakaさん» ayakaさん、コメントありがとうございます！のんびり更新していきますのでよろしくお願いします🥰 (11月22日 20時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - 早速読ませて頂きました！！更新楽しみにしてます！！ (11月22日 19時) (レス) id: 86f99d9947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年11月22日 19時
