1日目の出会い ページ2
起きたら猫になっていた。
何言ってんだって思うでしょ？
私もそう思う。
でも、猫になってたの。
ふわふわの毛。
ふかふかの肉球に、ぽわぽわした耳と尻尾。
自分で自分の姿なんて見えないけれど、どう考えてもこれは猫だ。
おまけに首元には、元々あった傷跡も残ってるみたい。
しかも何だか薄暗い場所にいる。
あと、寒い。
なに？何が起こってる？
記憶を辿ろうとすれば、ズキンと頭が痛む。
ああそうか、私は確か……
いやそれにしても、猫？
なんで猫！？
だけどその瞬間、ガサリと大きな音がして一気に視界が眩しくなった。
思わず目をつぶって身を屈める…否、丸める。
？「……うわ、マジか」
！！？
なにこの音量！？
鼓膜が破れそう！！
降ってくる声がうるさい。
それだけじゃない。
雨の音も車のエンジン音も、全てがあまりにも大きい。
ああ、頭が痛い！
「……お前、ちゃんと名前あるのに捨てられたのか」
恐る恐る目を開け、顔を上げる。
どうやら私がいるのはダンボールの中だったらしい。
ふと隣を見れば、ぼやけた視界に入る小さなプレート。
ってか猫ってこんなに目悪いの！？
ほぼ全部ぼやけてる、何も見えない！！
いやまて、なんで猫であることを既に受け入れつつあるんだ私。
「……とりあえず、ウチ来いよ。A」
数年ぶりに身内以外から呼ばれたその名前。
猫の世界は、酷くうるさかった。
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来栖(プロフ) - ayakaさん» ayakaさん、コメントありがとうございます！のんびり更新していきますのでよろしくお願いします🥰 (11月22日 20時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - 早速読ませて頂きました！！更新楽しみにしてます！！ (11月22日 19時) (レス) id: 86f99d9947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年11月22日 19時
