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JS「なかなかの役者だったよ」
『あはは、ありがとうございます。お芝居のお仕事来ないかな』
JS「……キスシーンはNGね」
『ふふ、スンチョリオッパと同じこと言ってる』
今度はスンチョリか。
やっぱり長い間一緒にいると、思考が似てくるのかもしれない。
いやでも、サジャ会の奴らなら全員が同じことを言うはずだ。
『という訳なので、せめて今日だけはこうさせてください。ね？』
JS「……分かった。じゃあお願いするよ」
『よかった』
苦笑いしながら手を離せば、再びAの手が俺の目元を覆った。
やっぱりその手は温かくて、そして彼女のもう片方の手は俺の腕をぽんぽんと規則正しく叩いてくれていて。
どっと押し寄せてくる疲労と睡魔。
彼女から与えられる心地良さに耐えられず、俺はいつの間にか眠ってしまっていた ─── 。
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作者名：来栖
| 作成日時：2022年5月5日 23時
