俺達のサジャ XIV

最初で最後の恋 (JN side) ページ46

(JN side)


Aが恋愛をできないことは知っていた。

だけど、それでも良かった。
恋人、なんて贅沢な関係になれなくてもいい。
Aの傍にいられるのなら、どんな形だって良かった。


たとえ、いつかAが俺を必要としなくなる時が……
別れなければいけない日が、来ようとも。




『ジュニがいいの、ジュニじゃなきゃダメなの。お願い、ずっと私の隣にいて。あなたの隣にいさせて』



『ジュニ、愛してる』




……だから、夢を見ているのかと思った。

あまりにも幸せすぎて、怖いとすら一瞬感じてしまった。
夢ならばどうか、このまま覚めないでほしい。



だけど、これは夢じゃない。
それを確信できたのは、Aの唇に触れた時。

愛おしくてたまらなくて、ぐっとAを引き寄せて唇を重ね合わせた。

Aの唇は温かくてふわふわで、ほんの少しだけ涙の味がした。



ああ、これはちゃんと現実なんだ。

だったらもう1回、しっかり伝えなきゃ。




JN「俺も愛してるよ、A」




A、俺は何が起きても君の傍にいるよ。
君がそれを望んでくれたのなら、尚更だ。


いつか来るはずだった別れの日は消え去った。
いずれ離れなきゃいけないと考える必要もなくなった。

俺は絶対に、君の隣からいなくならないよ。


だから、A。





JN「100年先まで一緒にいよう」





永遠なる愛の花束を、君に。

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