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WN「俺はヒョン達の所に行ってくる。お前はAに電話してあげて。今アイツを一人にするのはまずい」
JN「うん、わかったよ。ありがとう」



パン、と一瞬手を交わす。
自分の成すべきことを成すための、覚悟として。

ウォヌが足早に去っていくのとほぼ同時にAに電話をかける。


お願い、A。
壊れないで。

スマホを持つ手が震える。
コール音が永遠のように長く感じ、その音が続く度に鼓動が早まった。





『〔……じゅな……?〕』


JN「っ!Aっ!?」





6回目のコール音の後に聞こえてきたのは、ずっと聞きたかった声。

びっくりして、思わずスマホを落としそうになった。



聞こえてきた声は、想像よりも遥かにか細い。

声だけでわかる。
Aは、弱りきっている。


一瞬、なんと声をかけるべきか迷う。
もう少し頑張って、なんて言いたくない。
大丈夫か、なんて聞きたくない。

Aはもう、ずっと頑張ってる。
大丈夫なはずがない。


今、Aを安心させてあげられる言葉は、何?




JN「A、俺……そっちに行く。すぐ会いに行くよ」




Aが帰ってくるまで待ってるなんてダメだ。

事務所はどうにかして説得する。
何としてでもAに会いに行く。




JN「絶対行くから。だから、もう少しだけ待ってて、A」





それからしばらくの間、Aから返事は無かった。

その代わり微かに聞こえたのは、震える呼吸音。



JN「A……?」
『〔……じゅ、なっ……〕』



不安になってその名を呼べば、今にも泣き出しそうな声が返ってくる。



『〔ご、め……私っ……〕』
JN「Aっ……」





『〔会いたい……ジュニに、会いたいっ……!!〕』





触れたら粉々に砕けてしまいそうな、弱々しい声だった。



" 会いたい "


それは、こんな風に離れ離れになっていなければ聞くはずのなかった言葉だ。



力強い言葉で、何度も俺を鼓舞してくれたA。
Aの言葉で自信を取り戻した日はもう数え切れない。

俺は、何度もAに助けてもらっているから。


だから今度は、俺の番だ。




JN「俺もすごく会いたい。絶対会いに行くから。すぐに行くよ、A」




だから、もう少しだけ待っててね、A。

必ず君を助け出してみせる。



Aの手が見えるようになるまで。

俺は、何度だって手を伸ばす。



この手がもう一度繋がるまで、何度でも。





あの子を救うには (JS side)→←・



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来栖(プロフ) - セナさん» セナさん、ありがとうございます。必ずハッピーエンドにします!続きはもうしばらくお待ちください🙇‍♀️ (2022年10月26日 21時) (レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
来栖(プロフ) - てじさん» てじさん、いつもありがとうございます。続きはもうしばらくお待ちください🙇‍♀️ (2022年10月26日 21時) (レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
来栖(プロフ) - 景夜さん» 景夜さん、いつもありがとうございます。続きはもうしばらくお待ちください🙇‍♀️ (2022年10月26日 21時) (レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
セナ(プロフ) - 初コメ失礼します、、、!一難去ってまた一難😭😭パルちゃんとジュンくん、セブチのみんなが幸せになりますように……!更新応援しております🥹🥹 (2022年10月22日 9時) (レス) @page47 id: b2769f16fb (このIDを非表示/違反報告)
てじ(プロフ) - パルちゃん....お話の中だけどステージで輝いてるパルちゃんがもう一度読みたいよお😭どうなってしまうのか🥺 (2022年10月22日 7時) (レス) id: 677831959c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来栖 | 作成日時:2022年10月1日 17時

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