No.49 決着 ページ39
JH「もう十分でしょ」
『っ、兄さんっ…！？』
それはさっきまで電話が繋がらなかったはずの兄。
そして、
HY「A！！」
MG「ヌナ、シュアヒョンも！大丈夫！？」
『ハユン、ミンギュも、なんで…』
私たちの所へ駆け寄ってきたのはハユンとミンギュだった。
どうしてここに。
JH「ごめんなA、シュアも耐えてくれてありがと。だけどごめん、見誤った。コイツに人殴る度胸があるとは思わなかった」
JS「ううん、俺なら平気だよ。それよりも証拠動画は撮れた？」
JH「俺とミンギュのスマホでバッチリ」
HY「遅くなってごめんねAっ……」
MG「本当にごめんヌナ、苦しい思いさせて。だけど、警察に突き出すなら証拠があれば一発だから」
兄とミンギュの手にはスマホが握られており、しっかりとアイツの姿を映している。
どうやら一連の流れは全て動画で撮影されていたらしい。
私を抱き寄せるジスオッパの片腕に、心強い2人の手が重なった。
警察、という言葉を聞いたせいか、一気にアイツが顔を引き攣らせたのがわかった。
咄嗟に逃げ出そうともがいたアイツだけど、パッとミンギュが飛び出して行ってアイツの腕を掴む。
その隙に兄はスマホをしまうと、1枚の紙を取り出してアイツの顔面に突きつけた。
JH「これ、あんたのサインだけど。あの時のこの紙がさ、もしかしてただの紙切れだとでも思ってた？さすがにそこまで馬鹿じゃないよな？」
あの時の紙？サイン？
何の話だろう。
あの紙は一体…。
目を凝らしてその内容を見ようとすれば、「誓約書だよ」とハユンが耳打ちしてくれる。
『誓約書…？』
HY「アイツが高校退学になった時にジョンハニオッパが作って、アイツにサインさせたの。二度とAに近づかないって」
『っ！？なに、それ……』
高校1年の時、突然現れた兄によって何が何だかわからないままアイツと別れさせられた。
未だに私はその原因を知らない。
そして全貌がよくわからないまま、まるで八つ当たりの如くアイツから受けるようになった暴力。
だがそれがバレて、アイツは高校を退学になった。
ハユンが言っているのは恐らくその時のことで。
だけどそんな話は全く聞いていない。
まさか兄さんはあの時、ずっと私のために動いていてくれたの…？
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来栖(プロフ) - miyukicheeseさん» miyukicheeseさん、ありがとうございます！とても励みになります😭 更新頻度にムラがあると思いますが頑張りますので、最後まで見守っていただけたら嬉しいです☺️ (2023年3月8日 22時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
miyukicheese(プロフ) - いつも楽しんで読ませていただいてます！続きが、続きが！！とても気になります！お体に気をつけてお過ごしください🍀*゜更新楽しみにしてます！ (2023年3月8日 11時) (レス) @page20 id: f1f2a97f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年2月9日 18時
