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……それなのに、私は、今。
なんでミンギュに言ったんだろう。
ポロッと自分でも気づかないくらい自然に、言葉が口から溢れてしまったんだ。
ああ、またきっと言われる。
なんで仲良くしないのって。
耳にタコができるくらい言われた言葉を。
HY「……ごめん、やっぱ今の無し。聞かなかったことにして」
もううんざりだ。
人にはそれぞれ事情があるのに、いかにも貴方のためを思って言ってるんですよ、みたいに口出しされるのが嫌で仕方がない。
だからこれ以上踏み込んでくるなって、自分で線を引く。
いつも一定のラインから相手に無理やり壁を作って、生きてきた。
時には、唯一心を許した大好きなA達にすらも。
MG「だったら俺……ヌナが俺の家にいてくれる間は、帰るの楽しみだなってヌナにも思ってもらえるようにするから」
それなのに、この男は。
なんでこんなふうにぶっ壊してくるんだ。
壁なんてものともせずに、正面突破で。
HY「……どうやって？」
MG「えっ！？いやそれは、うーんと……なんか、頑張る」
HY「あははっ、なにそれ」
久しぶりに、ちゃんと笑えた気がした。
MG「でも俺、約束は守るよ」
私をじっと見下ろすミンギュ。
その目は真っ直ぐで、私の心の奥底を覗き込んでいるみたいだ。
MG「ヌナが、「もっとミンギュの家にいたい〜！」って絶対言うようにするからね！」
HY「……えっ、なにそれ私の真似！？」
MG「うん、似てるでしょ？」
HY「気持ち悪っ、掠りもしてないっての！死んでも言わないわそんなこと」
MG「そんなこと言ってられるのも今のうちだよ！いつか絶対言わせるもんねー！」
お互いの腕を小突き合いながら夜の道を歩く。
そして気づけばもう、私のアパートの前についていた。
だけど、郵便受けを覗いてみると。
HY「…？なにこれ」
MG「ん？」
HY「この封筒…」
入っていたのは真っ白な、宛名も宛先も切手もない封筒。
ってことは、直接ポストに投函されたってこと？
しかも中には結構な量の紙が入っているらしく、封筒が少し分厚い。
普段は郵便物はちゃんと家の中で開けるのだけど、なんだか妙にその封筒だけは気になって、その場で封を切った。
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来栖(プロフ) - miyukicheeseさん» miyukicheeseさん、ありがとうございます！とても励みになります😭 更新頻度にムラがあると思いますが頑張りますので、最後まで見守っていただけたら嬉しいです☺️ (2023年3月8日 22時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
miyukicheese(プロフ) - いつも楽しんで読ませていただいてます！続きが、続きが！！とても気になります！お体に気をつけてお過ごしください🍀*゜更新楽しみにしてます！ (2023年3月8日 11時) (レス) @page20 id: f1f2a97f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年2月9日 18時
