No.44 電話 ページ28
(your side)
今日も今日とて練習を終え、その後はバイト。
ウォヌが怪我をしたあの日からもう1週間が経って、彼の足は無事に治ってきてるみたい。
だけどもう2、3日、念の為バイトは休むそうだ。
私はというと、普段と大して変わりもしない作業を黙々と22時までこなし、帰り道ではスーパーかコンビニに寄って夕飯を買う日々。
……今日も、そうだと思ってた。
そうだったらよかったのに。
値引きされてるであろうお惣菜のトンカツを楽しみに、バイトを乗り切ったというのに。
帰り道で突然、スマホから着信音が鳴り響く。
表示された番号は携帯の番号だけど、見覚えのない数字の並びだった。
もしかして宅急便かな？
たまに配達の件で電話来るし。
『もしもし、ユン･Aですが』
大して警戒もせずに電話に出た。
？「［ ─── 久しぶり］」
ぞくり、と。
一瞬にして全身に鳥肌が立ち、背筋が凍る。
やっと忘れかていたのに、簡単には忘れられない。
カビのように記憶の奥深くにこびりついて離れてくれない、大嫌いな声。
全身から血の気が引いていく。
戦慄が体を突き抜けて、ピシッと氷のように固まった。
JW「［なあ、覚えてるだろ？ジュウォンだよ］」
なんで。なんで。
あの時、電話番号も替えて連絡手段も断ち切ったのに。
どうして。
何もかも消したのに。全部終わらせたのに。
ダメだ。
電話、切らなきゃ。
JW「［切っても無駄だよ？A］」
JW「だって俺、ここにいるし」
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来栖(プロフ) - miyukicheeseさん» miyukicheeseさん、ありがとうございます！とても励みになります😭 更新頻度にムラがあると思いますが頑張りますので、最後まで見守っていただけたら嬉しいです☺️ (2023年3月8日 22時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
miyukicheese(プロフ) - いつも楽しんで読ませていただいてます！続きが、続きが！！とても気になります！お体に気をつけてお過ごしください🍀*゜更新楽しみにしてます！ (2023年3月8日 11時) (レス) @page20 id: f1f2a97f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年2月9日 18時
