No.41 変なヤツ (HY side) ページ21
(HY side)
MG「ヌナただいまー！」
HY「あ、おかえり。ありがと」
玄関に向かうと、大きな買い物袋を持ったままニカッと笑うミンギュ。
……なんだこれ。
マジでなんだこれ。
MG「……なんで百面相してるの？ㅋㅋ」
HY「いや、なんか……変な感じして」
MG「もう5日くらい経つのに？ㅋㅋ」
結局あの日から、しばらくミンギュの家でお世話になることになった。
まさか私が大学生のうちに同棲生活を経験することになるとは。
大学に行く時も帰る時も必ずミンギュが来てくれるし、買い物もほとんどミンギュ。
おまけにミンギュは家事スキルが女子よりも高くて(家政婦かと思うくらい)、特に料理が美味しい。
なんかここに来てから今までよりも健康的な生活になってる気がする。
あと意外とまだ1回も喧嘩してないし…。
性格合わない2人が一緒にいたらお互いにストレスじゃない？なんて思ってたけど、実際はそんなことなかった。
だけど…。
どうもこの感覚にだけは慣れない。
帰ってきたミンギュに「おかえり」って言う、この感じ。
これからも慣れる気がしない。
MG「俺はもう慣れたよ」
HY「適応早いな！？」
MG「ヌナが遅いんだよー」
それは一理あるかも。
MG「なんか俺さ、結構好きだよ」
キッチンにどさりと買い物袋を置いて、ミンギュはまた歯を見せて笑った。
HY「なにが？」
MG「こういうの。俺さ、1人で家にいるのってちょっと寂しんだよね。だから買い物から帰ってきたら家で誰か待っててくれてさ、しかもおかえりって言ってもらえるのって、俺はなんか好き」
HY「へぇ……」
MG「ねえなんでそんなに反応薄いの！ㅋㅋ」
HY「……だって、そんなこと考えたことなかったもん」
MG「そうなの？」
私には分からない感覚だから。
高校まで、家に帰るのが本当に憂鬱だった。
まだ誰も帰ってきてなかったらいいなって、小さい頃から何度思ったことか。
一人暮らしを始めてからやっと家が自分の居場所になった気がしたし、どんな時でも帰宅願望のあるAの気持ちがやっと分かった。
家に誰かがいるのが嬉しい……か。
ミンギュは私と真逆だ。
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来栖(プロフ) - miyukicheeseさん» miyukicheeseさん、ありがとうございます！とても励みになります😭 更新頻度にムラがあると思いますが頑張りますので、最後まで見守っていただけたら嬉しいです☺️ (2023年3月8日 22時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
miyukicheese(プロフ) - いつも楽しんで読ませていただいてます！続きが、続きが！！とても気になります！お体に気をつけてお過ごしください🍀*゜更新楽しみにしてます！ (2023年3月8日 11時) (レス) @page20 id: f1f2a97f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年2月9日 18時
