No.39 ぶっ飛んだ提案 (HY side) ページ16
(HY side)
DK「あっ、やっと来た〜……って、あれ？ハユンヌナだ」
MH「あ、こんばんは」
HY「こんばんは…」
サークルの部長に断りを入れて、ミンギュに連れられて外に出ると、そこにいたのはミンギュの友達。
たしか、ソクミンとミョンホ。
3人で飲みに来てたのかな。
せっかくの飲み会を邪魔しちゃって悪いことしたな。
MG「ヌナね、サークルの飲み会で来てたみたいなんだけど、ちょっと……具合悪くなっちゃったらしくて」
DK「えっそうなの？大丈夫ですか？」
HY「う、うん、大丈夫。ありがとう」
MG「俺、ヌナのこと家まで送って来るからさ。2人は先に帰ってて？」
MH「そう？わかった、気をつけてね。ヌナもお大事に」
HY「うん、ありがとう」
ソクミンとミョンホと別れてから、「タクシーで帰ろう」とミンギュに言われ、2人でタクシーを待つ。
11月の夜、鼻先に当たる風はひんやりと冷たい。
MG「……ねえヌナ。思い出したくないかもだけど……さっきの男、誰？」
HY「……わかんない」
MG「本当に？知り合いとかじゃなくても……ストーカーされてる、とかじゃない？」
どうして彼は、こうも勘が鋭いのだろう。
私が黙り込んだのを、ミンギュは肯定と受け取ってくれたらしい。
MG「誰かに相談した？」
HY「……もう警察には相談してる。だからあとは待つしかないの」
MG「……ご両親には？Aヌナ達にも言ってないの？」
言ってない。
言えるわけがない、こんなこと。
私は両親とあまり仲が良くない。
家にいるのが小さい頃からずっと苦しくて、学校にいる方が楽だった。
大学入学を機にようやく家を出て、学費や生活費は奨学金と掛け持ちしたバイト代で何とかやりくりしている。
Aとロアは私の家庭事情に理解があって、特に私よりも一足早く一人暮らしをしていたAはアパート探しや内見まで一緒にやってくれた。
人の事情に程よく無関心で、だけどどんな時も寄り添ってくれるAとロアが大好きだ。
だから、こんなこと言えるわけが無い。
Aなんてやっと、たくさん笑うようになってくれたのに。
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来栖(プロフ) - miyukicheeseさん» miyukicheeseさん、ありがとうございます！とても励みになります😭 更新頻度にムラがあると思いますが頑張りますので、最後まで見守っていただけたら嬉しいです☺️ (2023年3月8日 22時) (
レス) id: 3b73c7ec64 (このIDを非表示/違反報告)
miyukicheese(プロフ) - いつも楽しんで読ませていただいてます！続きが、続きが！！とても気になります！お体に気をつけてお過ごしください🍀*゜更新楽しみにしてます！ (2023年3月8日 11時) (レス) @page20 id: f1f2a97f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来栖
| 作成日時：2023年2月9日 18時
