不思議 ページ11
彼の手が止まった。
翔「どういう……事……」
A「言ったでしょう？ 記憶を忘れてきたの。」
翔「嘘でしょう――。」
彼は、半信半疑で聞いてきた。
翔「この人――彼女の事、知らないふりしているだけでしょ？
ねぇ、なんでそういうことするの？ ねぇ、ねぇ――」
彼は私の肩を揺すってくる。
私は操り人形みたいに、揺られている。
翔「酷いよ――。みんな、みんな……なんで」
彼の目には涙が溜まっていた。
――何があったの。
――そこはどこなの？
――彼女は誰なの？
――その子供は誰なの？
聞きたかったけど、聞けなかった。
今の彼には。
今の彼には聞けない。
どうしてか分からないけれど、胸のところが痛くなる。
翔「うっ、うっ……」
ただただ、部屋に彼の嗚咽だけが響いている。
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翔love優衣(プロフ) - すごくおもしろいです！ (2011年3月3日 21時) (
レス) id: e8df4ad71c (このIDを非表示/違反報告)
綾名(プロフ) - 更新頑張って！ (2010年12月2日 16時) (レス) id: 92ad3518d9 (このIDを非表示/違反報告)
木野美也(プロフ) - “リーダー☆”さん、コメントありがとうございました！ (2010年11月28日 22時) (レス) id: 92ad3518d9 (このIDを非表示/違反報告)
木野美也(プロフ) - 感想、もうちょっとこうした方がいいよって言うのを、どんどんお待ちしております！ (2010年10月5日 21時) (レス) id: 92ad3518d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千遥、穹。
