episode_seven ページ7
｢よ、よく食べるんだな。トントンは。｣
tn｢食える物は今のうちに食っとかんとな！｣
四個目のローストチキンを美味しそうに頬張りながらトントンがそう言う。Aは若干引いていた。
tn｢Aも食べんと。大きくなれんで｣
｢私は君が食べている所を見るだけでお腹いっぱいになりそうだよ…あ、このポテト美味しい。｣
tn｢その量でよう足りるなぁ…俺なら絶対腹減るわ。あ、このベーコンうま。｣
とても美味しいご馳走にトントンは胃袋を掴まれていた。Aもチキンやポテトを頬張る。
最後には美味しそうなケーキや、ベリータルト、砂糖漬けのパイナップルなど美味しそうなデザートが出された。
勿論、二人ともお腹が満たされるまで食べ続けた。
tn｢あー！美味かった！ん、どうした？A。｣
｢ちょっと食べ過ぎた…これ以上食べたら絶対吐く自信がある。｣
トントンの食べっぷりを見て少し対抗心を燃やしたAはいつもより多めに食べたらしい。
それが仇となったのか顔が青くなっている。
tn｢次からは自分にあった量食えよ。俺に対抗しようとするからそうなるんや｣
誇らしげに胸を張ってくるトントンを横目にAは苦笑いをした。
｢それじゃ、おやすみ。｣
談話室に戻るとAはすぐに｢寝る｣と言ってトントンに挨拶をした。
ちなみに風呂などは各寮に付いている。
tn｢おやすみ。｣
トントンはそう返すと、自分の寮へと足を運んだ。
階段を上ると四つの部屋があり、それぞれ名前が書いてあった。
"シュヴァイン・トントン"
と書かれていたのは二番目の部屋だった。
扉を開けると、カーテンがかかった天蓋付きのベッドがいくつか並んでいる。
自分のベッドに座ると、とても柔らかく、寝心地の良さそうな手触りにトントンは感動しながら飛び込んだ。
自分のトランクはもう届いており、その中からパジャマを引っ張り出して着替え始める。
tn｢…はぁ、今日は濃い一日やったな｣
そう言えば隣は誰なんだろう、とちらりと横のベッドを見る。
しかし、もうカーテンがかかっており中に誰がいるのか分からなかった。
少し残念に思いながらトントンは眠りについた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：緑のコウモリさん。 | 作成日時：2023年12月27日 10時
