episode_seven ページ7
｢あ、そうだ！お前！"王妃の泪"っつう宝石知らねぇか？｣
シャンクスが思い出すようにルウの足にくっついているAに聞いた。
｢……｣
Aはぎこちない動きでそっぽを向いた。
｢｢(あ、絶対知ってやがるコイツ)｣｣
赤髪海賊団の心情が一致した瞬間だった。
心做しか紙袋の中から小さな口笛が聞こえてくる
｢なぁ教えてくれよ！どこにあんだ？｣
キラキラした目でそう訴えるがAはまたぎこちない動きでそっぽを向いた。
｢俺的にはあの街中にあった城が怪しいと思うけどな。｣
｢……｣
｢嘘下手かお前ェ！！！｣
Aがそっぽを向いて床を蹴るとルウにそう言われる。
｢そう言えばおめーどこに住んでんだ？港の近くか？｣
ライムジュースがそう聞く。
Aは小さく首を振った。
｢お頭、コイツは子供だ。俺たちのとこに長居させる訳にはいかねェ｣
ベックマンがシャンクスに言う。
シャンクスはそれもそうだよなァ、と呟くとため息をついた。
｢……家まで送るか。よし、行くぞA。｣
｢……｣
その言葉に頷くとシャンクスは腕にAを抱えた。
｢んじゃしっかり捕まってろよ。｣
船の甲板から一気に飛び上がり、船の下へと着地する。
Aの腕に力が入った。
｢……ン？｣
Aを片手に抱えながら歩き続けていると、前から何かが走ってくる。
大きいナニか。
｢ありゃ……犬？｣
それは見事な大型犬だった。
茶色の毛並みが風邪で揺れる。
それはシャンクス一直線に駆け込んでくる。
｢おいおい嘘だろ……勘弁してくれ＿＿＿ヴッ！！？｣
懐に突進をかましてきた。
それと同時にシャンクスは後ろに倒れた。
｢いってェ……！大丈夫か？A。｣
Aが頭を打たないように抱え込んだシャンクスは顔を覗き込んだ。
しかし、Aは先程の大型犬に向かって手を伸ばしていた。
｢……お前の犬なのかよ。｣
｢バウ。｣
犬は一吠えするとAの紙袋をぺろぺろと舐めていた。
Aも慣れた手つきで犬を撫で回している。
｢あー、そのでっけぇ犬の名前は？｣
シャンクスが聞くと、Aはそこら辺にあった棒を手に取り、地面に書く。
"イヌキチ"
｢よし、行くか。｣
シャンクスはもう突っ込まねぇ、と決意したような表情を見せていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
コメント待ってるよｸﾞﾌﾌ
続く
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そこらへんの草 - 紙袋がどうやっても外れないって、、とんだ紙袋だね僕にもください (9月9日 14時) (
レス) @page7 id: 4310fb115f (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - なんか自分の面白ろセンサーに反応したので、読ませてもらったのですが、主人公に秘密があるやつだったので、楽しみです。時系列はどこですが？ウタがまだ居ないときですか？それとももう四皇になってる時ですか? (9月8日 17時) (レス) id: 2e60e76d28 (このIDを非表示/違反報告)
緑のコウモリさん。(プロフ) - さ々ならさん» コメントありがとうございます✨️✨️励みになりますぅぅ！！！目に留まって頂けて嬉しい限りです…🫶🫶更新頑張ります！！！ (9月7日 23時) (レス) @page7 id: e299aa47f9 (このIDを非表示/違反報告)
さ々なら(プロフ) - 初コメント失礼致します。作者様の作品が目に留まり気づけば全話読み終えていました…とてもほのぼのとする内容で癒されました!!今後の展開どうなるのか楽しみです😊応援しています!!✨ (9月7日 23時) (レス) @page7 id: 2837963d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とある緑の生徒。 | 作成日時：2023年8月31日 6時
