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episode_five ページ5

シャンクスとベックマンは再び、昨日の場所へと戻ってきた。
すると、ベックマンはふと何かを見つけたようにシャンクスを呼ぶ。

「お頭、あれを見ろ」

指を指した場所にシャンクスも目線を合わせる。



















「まだ懲りてなかったかお前ェェェ!」

シャンクスが叫ぶとガサガサと音を立てながら木の上から昨日の紙袋を被った子供が落ちてくる。

それを片手で受止める。

「……」 (もう言葉に表せないくらい震えてる)

「ハァ……昨日ぶりだな。」

子供は昨日と同じように両手に何かを持っていた。

「パン……?」

「おおかた、昨日の鳥に餌をやろうとしたんだろ」

ベックマンが冷静にそう言う。
シャンクスは納得したように子供を片手に抱えながら上に飛び上がった。

「ほら、餌やるんだろ?」

子供は震える手で小さくちぎったパンを巣に投げ入れた。
数回繰り返すとパンは無くなり、下へと降りた。

子供を地面に下ろすと尋常じゃないくらいに震えている

「お前……名前は?」

「……」

そう聞かれた子供はゆっくりとその辺に落ちてあった棒を手に取り、地面に棒を滑らす。


"A"



と書かれる。
シャンクスはそれを見て「喋れねぇのか?」と聞くが、震えすぎてそれどころでは無い。

一瞬シャンクスが目をそらした隙に逃げ出そうとするが、後ろにいるベックマンに首根っこを掴まれる。

「逃げるな……何で紙袋なんか被ってるんだ?」

ベックマンは紙袋を掴み、外そうとする。
が、一向に外れない。

「外れねェ…」

「そんな訳ないだろ、貸してみろ」

シャンクスが紙袋に手を伸ばすがやはり外れない。

「どうなってんだコレ……っ外れねぇぞ!!!」

ぐぐぐっ……と紙袋を力一杯に引っ張るがビクともしない。
子供は今じゃ気絶していた。
それに気づいたベックマンがシャンクスを止める。

「ありゃ……気絶しちまった!!」

「ハァ……一旦船に戻るか。ホンゴウに見てもらおう」

「そうだな。」

気絶した子供を抱え直し、二人は船へと戻って行った。











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そこらへんの草 - 紙袋がどうやっても外れないって、、とんだ紙袋だね僕にもください (9月9日 14時) (レス) @page7 id: 4310fb115f (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - なんか自分の面白ろセンサーに反応したので、読ませてもらったのですが、主人公に秘密があるやつだったので、楽しみです。時系列はどこですが?ウタがまだ居ないときですか?それとももう四皇になってる時ですか? (9月8日 17時) (レス) id: 2e60e76d28 (このIDを非表示/違反報告)
緑のコウモリさん。(プロフ) - さ々ならさん» コメントありがとうございます✨️✨️励みになりますぅぅ!!!目に留まって頂けて嬉しい限りです…🫶🫶更新頑張ります!!! (9月7日 23時) (レス) @page7 id: e299aa47f9 (このIDを非表示/違反報告)
さ々なら(プロフ) - 初コメント失礼致します。作者様の作品が目に留まり気づけば全話読み終えていました…とてもほのぼのとする内容で癒されました!!今後の展開どうなるのか楽しみです😊応援しています!!✨ (9月7日 23時) (レス) @page7 id: 2837963d9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とある緑の生徒。 | 作成日時:2023年8月31日 6時

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