episode_two ページ2
島に着き、港に船を停泊させる。
赤髪海賊団は次々に船から降り、陸へと降り立った。
｢お前ら街探すぞ。島の中心に行きゃ栄えてるだろ。｣
ホンゴウがそう言う。
｢んじゃ、船番よろしくなベック、ガブ。｣
｢あァ……｣
ベックマンは甲板に腰掛けると、腕を組んで目をつぶった。どうやら寝るらしい。
ガブは船内へと戻った。
｢よし＿＿＿行くか。｣
シャンクス含む九人は歩き出した。
シャンクス達は街を見つけ、食料や物資を調達する。
街は意外と栄えており、人々で賑わっていた。
｢ようそこの旦那！魚買ってくかい？今なら安くしとくよ！！｣
｢あらぁ……随分とハンサムね。おばちゃん、サービスするわよ？｣
｢いらっしゃい！ゆっくり見て行っておくれよ！｣
｢へぇ……随分と賑わってるな｣
ヤソップが口に出す。
それに頷くようにライムジュースが｢そうだな｣と返す。
｢お前らお宝のこと忘れるなよ。一旦船に荷物置いたら聞き込みだ。｣
｢本気だったのかよ！！なんだ？貢ぐ女でも出来たのか？｣
驚いたようにホンゴウが聞き返す。
｢馬鹿野郎そんなんじゃねェよ。ただ興味があるだけだ｣
シャンクスは街から見える丘に立っている少しボロボロになった城を見上げた。
｢あの城……なァおっさん。あの城はなんだ？この島の王かなんかが住んでんのか？｣
シャンクスは隣にある魚屋の年寄りに聞く。
年寄りは口を開いた。
｢あぁ……あの城はもう使われておらんよ。数年前に厄災が起きての。その時の島の代表とその妻が巻き込まれて亡くなったのじゃ。まぁ最近は宝石が云々噂が流れとるらしいがの……詳細は知らんがあの城には立ち入らん方がいい｣
｢へェ……そりゃなんでだ？｣
｢あの城に入っていく連中もおったが＿＿＿誰一人として帰ってこんかった。ありゃ祟りだな祟り。｣
年寄りはため息をついて｢アンタらも死にたくなかったら行かん方がいい。｣と言って店の奥へと戻って行った。
｢……だとよお頭。どうすんだ？｣
｢面白いじゃねェか。その話。｣
不敵に赤髪は笑った。
ベックマンは自分を見ている視線に気づいていた。
ここから近い丘の木の上から誰かが見ている
それはこの島に着いてからずっとだった。
気にしないように腕を組んでいたベックマンも痺れを切らしてその一点を見つめる。
そして、立ち上がって煙草を踏みつけ、歩き出した。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこらへんの草 - 紙袋がどうやっても外れないって、、とんだ紙袋だね僕にもください (9月9日 14時) (
レス) @page7 id: 4310fb115f (このIDを非表示/違反報告)
カルラ(プロフ) - なんか自分の面白ろセンサーに反応したので、読ませてもらったのですが、主人公に秘密があるやつだったので、楽しみです。時系列はどこですが？ウタがまだ居ないときですか？それとももう四皇になってる時ですか? (9月8日 17時) (レス) id: 2e60e76d28 (このIDを非表示/違反報告)
緑のコウモリさん。(プロフ) - さ々ならさん» コメントありがとうございます✨️✨️励みになりますぅぅ！！！目に留まって頂けて嬉しい限りです…🫶🫶更新頑張ります！！！ (9月7日 23時) (レス) @page7 id: e299aa47f9 (このIDを非表示/違反報告)
さ々なら(プロフ) - 初コメント失礼致します。作者様の作品が目に留まり気づけば全話読み終えていました…とてもほのぼのとする内容で癒されました!!今後の展開どうなるのか楽しみです😊応援しています!!✨ (9月7日 23時) (レス) @page7 id: 2837963d9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とある緑の生徒。 | 作成日時：2023年8月31日 6時
