屑と俺。【男主】【d！】 (ページ4)

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episode_four ページ4

？？？ side

目の前のクソガキは楽にしてくれと呟いた。
自然と口角が上がる。

この憎悪と怒りが詰まった汚い水色の瞳。
気味が悪いくらいに俺に似ていた。

だから、それと同時に興味が湧いた。

コイツの過去とか心底どうでもいいが察する。
だが、こんな弱っちいクソガキ一人置いてくほど落ちぶれた野郎じゃねぇ。

｢……クソガキの分際で生意気だな｣

煙草を踏み潰すと、ヒョロい身体のガキを担いで歩き出した。

kn side

｢クセェ……｣

｢起きて第一声それかよ。生意気だな｣

すぐそばに居たソイツに驚く。
見るからにクズの雰囲気をまとった男。
コイツは何なんだ。

そして異常に煙草臭い。
辺りを見渡すと無機質な部屋。

ベッドに棚。そしてダンボールを机替わりにしてんのかその上にパソコンが置いてある。

前の家とは全然違う。
広さも、空気も、何もかも。

｢何でここに連れてきた｣

脅すように睨みつけた。
そんな俺を気にせず、男は笑いながら言った

｢なんつーか……ノリで。｣

｢＿＿＿は？｣

腹の底から声が出た。
意味がわからへん
巫山戯てんのかコイツ

｢ふざけんじゃ＿＿＿｣

｢なぁクソガキ。｣

男は言った。

｢生まれてきちまったもんは仕方ねぇんだからよ。ちったぁ楽しもうぜ？今のお前の目、死ぬほどうぜぇ｣

目を見開く。

｢意味が、わからへん……何でお前は……｣

勝手にズカズカと人の事情に入ってきて｢楽しめ｣だと？お前に何がわかんねん。

お前に、何が＿＿＿

｢死に急ぐなよ。クソガキ。お前はまだ先があんだろ。｣

｢＿＿＿＿＿＿うるせぇ……｣

何やねん何やねん何やねんコイツっ！！！？
言いたいことだけ言いやがって
俺の質問にはクソみたいな回答しやがって

｢……っ｣

誰かにこんな風に言われんのは、初めて、や。

｢調子乗るなやクズ……｣

今の俺の顔はブスやろうな。
ホンマ調子狂う。

｢……んじゃクソガキは黙ってもう寝ろ。熱あるみてーだし。｣

｢俺はお前の家なんかに｣

｢クソガキは寝ろ。｣

そう言うとソイツは部屋から出て行った。