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五月の悪夢ー下ー ページ36


あれから僕は会津で一人必死に生きた。盗みをしようと思ったこともあったが、それは鬼の誇りが許さなかった

何年かした頃、仕事を求め江戸に下った。丁度その時、幕府が将軍護衛のために浪士を募集していた
金が必要であるという理由があるが、もしかしたら、仲間の所へ逝けるかもしれない、とゆう願いを抱いて浪士組に入った
だが、その願いは見事に打ち砕かれた、清河八郎によって。他の人間は江戸へ帰ってしまうが
俺はまた、もしかしたら・・・・・、という願いを抱い残ることにした

暫くの月日が経ったある日、その願いを消し去る出来事が起こった、先々さんの入隊である
最初は驚き、夢かと思ったが嬉しかった。先々さんが生きているとゆうことは他の仲間が生きている可能性が高い
この日から僕に生きる希望ができた

それからは驚きの連続だった。千鶴様が来て土方副長の小姓になったり、西国の鬼の頭領を町で見かけたり


禁門の変の後先々さんがまだ心配なため洋和堂へ置いて行き、一人帰りっていると。前から、見知った男が歩いてきた
その男は少し老けてはいるが忘れられない顔だった


若子「あの」

僕が思い切って話しかけると、男はきょとんとした顔をして首を傾げる


男「お前、俺とどこかであったことあるか?」


若子「ここでは話にくいので」

男の腕を引っ張り路地裏へ連れ込む


男「お前ほんとにだれなんだよ」

だいぶ奥まで来ると怒気を孕んだ声で言われ僕は止まり、その答えを口にした


若子「雪村の里・・・・」

僕がそう答えると、男は驚いた顔をするが。僕が何者であるかを思い出した顔をし、俯いてしまう


男「なるほど、復讐ってわけか・・・・・」

若子「違います!」

その言葉を即座に否定すると、男は驚いて顔を上げる


若子「確かにあの後は、復讐を考えたりしました。でも、今は考えていません。今は貴方に感謝の気持ちでいっぱいです
あの時は見逃してくれてありがとうございます」

僕は頭を下げお礼の言葉をのべる、この後は巡察があるため直ぐに立ち去り

明日の先々さんの御見舞いの品について考えた


路地裏に残された男は

男「大きくなったな・・・・・」

と、呟いた。その言葉を呟く男の顔は嬉しそうに綻んでいた

四十八刻→←番外編・五月の悪夢ー若子編ー上



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新選組(プロフ) - ダメ人間さん» 面白いと言っていただけて、嬉しいです。これからも頑張らせていただきます (2015年5月1日 22時) (レス) id: 188fe80e21 (このIDを非表示/違反報告)
ダメ人間 - 面白かったです!更新がんばってください(=^ェ^=) (2015年5月1日 22時) (レス) id: a4a1923c1c (このIDを非表示/違反報告)
琴ノ羽(プロフ) - 新選組さん» 応援してます〜! (2015年3月19日 19時) (レス) id: 71d13df4a4 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 琴ノ羽さん» そう言っていただけて嬉しいです。更新、頑張らせていただきます (2015年3月19日 11時) (レス) id: 57df6a0ef0 (このIDを非表示/違反報告)
琴ノ羽(プロフ) - 千鶴ちゃん可愛すぎるぅ!更新楽しみにしてます!あたしの天使をなにとぞよろしくお願いします(*^▽^*) (2015年3月19日 6時) (レス) id: 71d13df4a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:新選組 x他1人 | 作成日時:2014年5月5日 13時

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