四十一刻 ページ26
ー若子視点ー
過去の記憶が蘇ったのか、ガタガタと震える先々さんを
僕は為(な)す術(すべ)もなく見る事しかできない
正直、先々さんのあの過去に対する恐怖がこれほどとは予想だにしていなかった
しばらくして先々さんの御兄さんが来てほっとした。震える先々さんをあやす姿を見て
「ああ、やっぱり兄弟なんだなぁ」と実感した
先々さんの御兄さんが一息ついた所で話しかける
若子「あの・・・・」
右京「アンタ・・・・・」
僕を見て先々さんの御兄さん、右京さんは眉根を寄せるは。恐らく僕の事を覚えていたのだろう
若子「あの、とりあえず洋和堂に先々さんを運びませんか？」
下に目を落とせば、右京さんの腕の中でスヤスヤと先々さんが眠っている
右京さんは自分の腕の中で眠る弟をみて、「ああ・・・そうだな」、と呟いた
先々さんを右京さんの背に乗せるのを手伝う
右京「斎藤、しばらくコイツ休ませる」
それだけ言って行ってしまう右京さんの背を、斎藤さん達に一礼し追いかける
洋和堂は火事の被害にあっていないのか、煤(すす)すらついていなかった
辺りには風に運ばれてきた火事の臭いが漂っている
右京「朧ー」
右京さんが名前を呼ぶと、見廻りで何度か見かけた人が出てきた
朧「なによ――って、左京アンタ大丈夫？！」
朧と呼ばれたその人は、右京さんに背負われている先々さんを見て顔を青くし、駆け寄ってくる
右京「火事の臭いのせいで思い出したみたいだ、布団に運んどいてくれ。それと、A様呼ん
で来てくれ」
朧「わかったわ」
朧さんは返事をし、先々さんをヒョイと担ぐと、奥の方へと行った
一番手前の部屋に案内され
朧さんの出してくれたお茶を飲む
右京さんは先々さんが心配で付き添っているためこの部屋にはいない
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新選組(プロフ) - ダメ人間さん» 面白いと言っていただけて、嬉しいです。これからも頑張らせていただきます (2015年5月1日 22時) (
レス) id: 188fe80e21 (このIDを非表示/違反報告)
ダメ人間 - 面白かったです！更新がんばってください(=^ェ^=) (2015年5月1日 22時) (レス) id: a4a1923c1c (このIDを非表示/違反報告)
琴ノ羽(プロフ) - 新選組さん» 応援してます〜！ (2015年3月19日 19時) (レス) id: 71d13df4a4 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 琴ノ羽さん» そう言っていただけて嬉しいです。更新、頑張らせていただきます (2015年3月19日 11時) (レス) id: 57df6a0ef0 (このIDを非表示/違反報告)
琴ノ羽(プロフ) - 千鶴ちゃん可愛すぎるぅ！更新楽しみにしてます！あたしの天使をなにとぞよろしくお願いします(*^▽^*) (2015年3月19日 6時) (レス) id: 71d13df4a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新選組 x他1人 | 作成日時：2014年5月5日 13時
