すとぉりぃ弐拾八 ページ30
『みんな、おはよう』
リビングに行くと、大体みんな起きていた。
最近ずおが起きてこないのが少し心配だ。
一期一振、と言う兄が居れば少しは変わるのか、とも考えたけれどここには居ない。
まぁ、いずれここを出て、何処かの本丸に引き渡されるから、その本丸にいるかもしれない。
既に起きていた骨喰に、まだ寝てるよね？と確認すると、こくん、と頷きが返ってきた。
溜息をつきつつ、寝起きで足元がフラフラとしている安定を見送って、二人の部屋に行った。
『ずお？入るよ、』
ノックをして、ドアを開ける。
大きなベッドが２つあったけれど、どちらにも鯰尾の姿はない。
どこかに隠れているのか、入れ違いになった可能性がある。
でも道中すれ違わなかったから、多分まだ部屋にいる。
それがこの部屋とは限らないけれど。
『鯰尾〜、もう起きて。朝ご飯、ずおの分も食べちゃっていいのかな？』
鯰尾「えっ？！嫌です！俺も食べますって〜！！」
大きな声で言うと、クローゼットの中からずおの声が聞こえた。
はっは〜ん、とクローゼットを開けると、急いで口元を抑えた鯰尾がいた。
クローゼット内には丁度、ずおが入れるスペースがあって、ぴったりとハマっている。
『もしかして、最近起きてくるの遅かった時、ずっとこの中に隠れてた？』
鯰尾「…………(ｺｸﾝ」
未だに口を抑えたまま、小さく頷く。
じゃあ、同じ部屋にいてずっと一緒にいるばみは知ってたんだ。
『もう、どうしてこんな所に隠れてるの？もし出られなくなったらどうするの、』
鯰尾「……ごめんなさい……。もしかしたら、Aが俺を探してるれるかも、と思って……」
『僕に、探して欲しかったの？』
鯰尾「お買い物も楽しかったです。…………でも、それからあんまり構ってくれなかったから……」
しゅん、とわかりやすく落ちこむ鯰尾。
これじゃあまるで、僕が小さな子供をいじめてるみたい。
でも、そうか。
鯰尾は、寂しかったのかな、僕はみんな平等にって思ってたけれど、
まだまだだったみたいだね。
鯰尾と目を合わせるためにしゃがんで、優しく微笑んだ。
『大丈夫だよ、ごめんね、気づいてあげられなくて。
ちゃんと好きだよ、みんなも、鯰尾のことも。
さ、おいで。行こう？みんな待ってるよ』
ずおに向かって両手を広げると、やった、と嬉しそうに飛び込んできた。
小さな体を抱えながら、部屋をあとにした。
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きつつき！(プロフ) - ナナさん» わぁ……！(歓喜)ありがとうございますありがとうございます！！最高だなんて勿体ないお言葉……！更新スピード頑張ってあげます！！ (2017年2月19日 17時) (
レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - 最高です！これからも更新頑張って下さい！心から応援しています！ (2017年2月19日 12時) (レス) id: 5830a60ae0 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき！(プロフ) - アーモンドチョコさん» わぁあ〜っコメントありがとうございます！可愛くなってるかな？と心配だったのでそう言って頂けると嬉しいです！頑張ります♪ (2017年1月29日 1時) (レス) id: 45c1c781fa (このIDを非表示/違反報告)
アーモンドチョコ - とっても面白いですね！ 男士たち本当に可愛いです/// これからも頑張ってください！ (2017年1月29日 0時) (レス) id: 8f9fedbf93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きつつき！ | 作成日時：2017年1月5日 18時
