story9 ページ10
考え込む薬研くん。
僕はと言うと、表面上はそれを見守っている感じだけど内心めっちゃ焦ってる。
だっでもし、ここで薬研くんが、「やっぱり信じられない!」って刃を向けてきたら終わり。
僕の短く(友達がいなかった)悲しい人生は呆気なく終わっちゃうんです!!!!←
お願いだから僕を信じて薬研くん……!!
薬研「その言葉に、嘘偽りは無いと、心から誓えるか??」
『勿論。こんな僕程度の人間の命を懸けて、それで救われる家族が増えるなら、喜んで懸けるよ。
…………君の家族を救っても、いいかな?』
薬研「……人間は信じられねぇ。人は必ず嘘をつく。
それに対して言い訳をしない潔のいい馬鹿な人間だと思っていいんだな?」
えっ、いやまぁ、うん。。。。
めちゃ傷ついたけど傍から見たらそうか……そうだよね僕って馬鹿に見えるんだよね……←
でも軽口を叩くくらいには信用(?)してくれたのかな
『凄い言われよう…………流石の僕でもちょっと傷つく……。
けど、それでいいよ。じゃあ、案内しッ……?!!?』
薬研くんの手を掴もうと手を伸ばすと、腹部に激痛が走る。
いきなりの事とあまりの痛みに、言葉は紡げず途切れてしまった。
薬研くんの刀を払い除け、垂直に崩れ落ちる体を空いた手で支えた。
辛うじて大きな衝撃を避けたけど、座り込むと同時に刀の抜かれた傷口からは大量の血液が流れ出る。
目の前に佇む薬研くんに目をやると、驚いたように僕の背後を見つめていた。
『ッは、やげんく……、布かなんか持ってないかな……?!』
薬研「っぇあ、俺っちの部屋になら、あるかも知れないが……」
『持ってきてくれると助かるな……ッ、これじゃあ、君の家族を助けてあげられなそうだからさ…』
そう言えば、走り出そうと僕に背を向ける薬研くん。
けれどその足は、僕の背後の人物によって止められる。
一期「止まりなさい、薬研。」
薬研「でも、いち兄……」
一期「この人間に何を吹き込まれたか……全て聞いていましたが、言霊を使った訳では無さそうですね……
一体、何をしたんです?下劣な人間が、小細工でもしたんでしょう。」
軽蔑の視線を向けてくる、水色の髪の毛をしたサラサラヘアーのイケメンさん。
いち兄って呼んでたってことは、この人も薬研くんの家族の1人なのかな。
『人間が、全て一緒だとは思われなくなかったな……ッ
少なくとも僕は、君たちの前任のように神様を傷つけるような馬鹿なことはしないよ』
640人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梶屋 - 一番面白いとこで更新止まってる…………和睦の道はないのでしょうか。 (2018年8月24日 8時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき!(プロフ) - ロワです。さん» 同じですね!今後そう言った場面を入れていきたいと思っていますので楽しみに待って頂ければと思います! (2017年3月18日 23時) (レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ロワです。 - 私も抹茶やチーズ好きで、きのこ嫌いですよ〜!! (2017年3月18日 19時) (レス) id: 8d6b86ff12 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき!(プロフ) - コメントありがとうございます!抹茶いいですよね……夢主くんと同じものが好きということは私と一緒((( がんばって更新しますのでどうぞよろしくです! (2017年3月6日 6時) (レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 面白いです。夢主君の台詞が滅茶苦茶カッコイイ!きつつき!殿抹茶好きですか!僕も抹茶、大好きなんです!好きなものが一緒で、頬が緩んでしまいました(笑)次回楽しみにしています! (2017年3月6日 0時) (レス) id: 9ddb2aed53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きつつき! | 作成日時:2017年2月13日 22時