【刀剣乱舞】ちょっと待って【男主】

story４ ページ5

部屋は思っていたよりも大きくて、収納とかも沢山あった。

こんなに大きいならもっと荷物持ってきても良かったかな…………

取り敢えず、机の上に持ってきた……と言うか、政府から配られた朝薄い最新型のパソコンを置く。

別で配られた書類を見ながらパソコンを立ちあげると、この本丸にいる刀の一覧表があった。

開くか開こうか、マウスをグルグルと回す。

………………でも、実際に会って、話し合って触れ合って、相手からちゃんと名前を聞いた方がいいよね。

そう思い、作った新規フォルダにその一覧表を隠すように保存した。

政府から来ていたいくつかのメールを確認していると、

審神者が本丸で行うことについて書かれたものがあった。

そう言えば、こんのすけに説明された気がしたけれど、左耳で聞いて右耳から流してたからな…………←

モヤモヤと霧がかかったように薄らと残っている記憶を思い出そうとしたけれど、

それよりも見た方が早いとメールを開いた。

日課についてや、刀剣男士の成り立ち。

彼らと審神者の使命と、それを実行する為に必要な事など沢山あって、

見て行くうちに何となく、こんなこと聞いたな〜と、思い出していく。

すると、ある項目の欄で手が止まった。

見出しは、〈刀剣負傷及びその手入れについて〉。

…………刀剣男士は無敵ではない。元は刀と言えど、今は人の身で生きている。

刀剣男士を守るためには、刀装が必要。

資材を使って、より強固な刀装を作り、刀剣男士の身を守る事が、重要である。

負傷した場合、〈軽傷〉、〈中傷〉、〈重傷〉等が主にあり、それによって手入れにかかる時間が変化する。


『怪我………って事……？だよね……。これって放置すると傷口が悪化したりしちゃうのかな……』


…………そのまま放置すれば、負傷が悪化することは無い。しかし、当然ながら回復するわけでもない。

手入れは審神者にしか出来ず、それも審神者の役目の一つである……

それを読んだ瞬間、僕は木刀を手に部屋出た。

理由は簡単。刀剣男士たちを、……僕の新たな家族を救いに行くためだ。

きっと、先程襲われていたあの人も家族の１人だ。無事かどうか気になる。

途中で政府から帰ってきたこんのすけに事情を話して、手入れ部屋を使えるくらい綺麗にしてくれと頼んだ。

最初に見た時、埃被っててすっごい汚かったし…………ハウスダスト起こしかねないレベル←

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