story１９ ページ20
『だっ、大丈夫？落ち着いて、ほら、深呼吸』
背中を擦りながら何度も言うと、少し落ち着いたみたいで息も整ってきた。
きっとこれも前任のせい。……ちょっと毒舌でビビったけどこれだけで叩かれたりしたんだろう。
ちょっとまじ本気で許せないな、とどめ刺しておくべきだったかも……
男の子は涙目で大丈夫です、と言い立ち上がろうとするけれど、フラフラだ。
正直見てる方が辛いからそっと横抱きにすると、また「ひゃっ、」と声が上がった。
『ごめん、でもきっと力入らないんでしょ？
まだ不安かもしれないけど、我慢してくれる……？』
赤子に言い聞かせるように優しく言うと、ぎこちなくも頷いてくれた。
もう１度名前を尋ねると、「……五虎退です。」となんか渋々答えてくれた。
ここの子達ってなんか冷たくない……？？僕やってけるか今更心配……←
未だ怯える五虎退くんに、僕は言った。
『……五虎退くんはさ、虎さんたち、好き？』
五虎退「えっあ、はい……」
『そっか。……こんのすけから聞いたんだけど、ここってさ、昔桜が咲いてたんでしょ？
綺麗だった？それを見て、どう思った？』
五虎退「……凄く、綺麗でした。みんな楽しそうに眺めてて。花見も、しました。
あの人がいない、少しの間だけでしたけれど。」
『へぇ、僕も見たかったな……。ここの部屋さ、過ごしてて辛くない？体に悪そうな空気じゃない？』
五虎退「……たまに、少し息苦しく感じることはありました。最近は、慣れてしまってあまり感じませんけど……
掃除をしようと、いち兄に言ったら、「あの人の気に触るかもしれないから」って、言われました。」
何で質問攻めしてるかって？？
こうして行く内に、無意識にどんな質問にも答えてくれるようになるからだよふふふ←←
と言うかいち兄……おいいち兄！！！弟に何言うとん……賢い判断だけど←
『んーでも、今の此処の主は僕なんだよね〜……。よし、五虎退くん！』
五虎退「っは、はい。」
『今からここの掃除するから見ててよ！綺麗になったらきっと、虎さんも出て来てくれるはず！！』
えっえっ？と混乱する声が聞こえるけど、今は無視だ無視←
五虎退くんをぎゅっと抱きしめて、僕は思い切り息を吸った。
『願ひ奉りはべり
家族の家を綺麗にしたまへ
綺麗なる桜を見せまほかりはべり』
こんな難しい事言ってるけど訳は
お願い！家族の家を綺麗にして！綺麗な桜を見せたいの！！！
ていう意味だから←←
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梶屋 - 一番面白いとこで更新止まってる…………和睦の道はないのでしょうか。 (2018年8月24日 8時) (携帯から) (
レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき！(プロフ) - ロワです。さん» 同じですね！今後そう言った場面を入れていきたいと思っていますので楽しみに待って頂ければと思います！ (2017年3月18日 23時) (レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ロワです。 - 私も抹茶やチーズ好きで、きのこ嫌いですよ〜！！ (2017年3月18日 19時) (レス) id: 8d6b86ff12 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき！(プロフ) - コメントありがとうございます！抹茶いいですよね……夢主くんと同じものが好きということは私と一緒((( がんばって更新しますのでどうぞよろしくです！ (2017年3月6日 6時) (レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 面白いです。夢主君の台詞が滅茶苦茶カッコイイ！きつつき！殿抹茶好きですか！僕も抹茶、大好きなんです！好きなものが一緒で、頬が緩んでしまいました(笑)次回楽しみにしています！ (2017年3月6日 0時) (レス) id: 9ddb2aed53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きつつき！ | 作成日時：2017年2月13日 22時
