story１６ ページ17
清光「ねぇ本当に行くの……？？」
『大丈夫だってば。…………だからそろそろ離れてくれると助かるな……』
僕は薬研くんに案内されて、その《危ない刀剣男士たち》がいる部屋の前に来ている。
実はここに来た時初めに見たあの、黒い染みのついた障子の部屋だった。
初めて見た時は誰も居ないようだったのに、今は外からでも分かるくらいに憎悪と苦しみが溢れてる。
そう言えばこういうのが見えるのって霊力が高い人だけに現れる謂わば《印》らしい。
こんのすけに聞いたよ←
清光は僕が心配らしくて離れてくれないけれど、薬研くんに聞いたら、清光の大切な刀もその中にいるって言われたし…………
いい加減決心をして、ぐずる清光を無視して襖を開けた。
『突然失礼しま』
「来ないでっ！！！！！」
す……と言い終わる前に、高めの声が僕の言葉を遮った。
暗かった部屋に日光が差し込み、部屋全体が見渡せるようになる。
奥には小さい体を大きく震わせる白い虎を５匹連れた少年。
それを庇うように座る、眼帯をする黒い男の人。
唯一布団に横たわる薄い水色の髪をした、整った顔の人。
そして、僕の進む足を止めた、青い服の黒に近い色の髪をした人。
清光は青い彼の所へ駆け寄ると、彼の体を触り、どこにどんな怪我があるのか確かめているようだった。
そしてそれを拒もうと必死に腕を振り動かす彼。
けれど、初めてあった清光のように疲労や怪我で力が入っておらず、清光は平気な顔だった。
清光「主、このブスは俺が何とかしとくから、他の人たち先に見てあげてよ。
えっと、…………その布団で寝てる人、優先してあげて？」
『う、うん。……ブスって言った……』
清光の大切な刀なんじゃないの……？
ブスって言っていいのか、おい。
取り敢えず、清光に言われた通り部屋の中央で眠る人の所へ急ぐ。
青い刀の人は僕を止めようとしたけど、清光に叩かれて大人しくしていた。
持ってきたタブレット端末で確認すると、この人は江雪左文字と言うらしい。
何とも難しい名前だな……因みに青い彼は大和守安定くん。
前の主が清光と同じだったらしい。だからか。
出来れば自分から名前を名乗ってほしいから、僕はそれ以上調べる事はせず手入れに集中することにした。
周りにいる人たちは、特に僕を攻撃してこなかったけど、代わりの視線が痛い……
それでも屈せず、僕は江雪さんの頭に手を伸ばした。
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梶屋 - 一番面白いとこで更新止まってる…………和睦の道はないのでしょうか。 (2018年8月24日 8時) (携帯から) (
レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき！(プロフ) - ロワです。さん» 同じですね！今後そう言った場面を入れていきたいと思っていますので楽しみに待って頂ければと思います！ (2017年3月18日 23時) (レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ロワです。 - 私も抹茶やチーズ好きで、きのこ嫌いですよ〜！！ (2017年3月18日 19時) (レス) id: 8d6b86ff12 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき！(プロフ) - コメントありがとうございます！抹茶いいですよね……夢主くんと同じものが好きということは私と一緒((( がんばって更新しますのでどうぞよろしくです！ (2017年3月6日 6時) (レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 面白いです。夢主君の台詞が滅茶苦茶カッコイイ！きつつき！殿抹茶好きですか！僕も抹茶、大好きなんです！好きなものが一緒で、頬が緩んでしまいました(笑)次回楽しみにしています！ (2017年3月6日 0時) (レス) id: 9ddb2aed53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きつつき！ | 作成日時：2017年2月13日 22時
