記録係5【アンナチュラル 】

元どおり ページ5

※一部ドラマ沿い

『さ…坂本さん？』

坂「ただいまー！Aちゃん！」

『お帰りなさい…
でも、大丈夫なんですか…』

笑顔でムーミンを振る坂本さんに
声をかける。涙が引っ込んだ。

坂「Aちゃんのアドバイスも
あるし、スナフキンだと思えば！」

『ぷっ…似てる』

中「うるせえ」

…坂本さんも帰ってきてくれた。
でも、足りない…六郎くんは？

神「あと、皆さんバイト
希望の学生さんが面接に来ました。どうぞ」

コツ…という足音と共に入ってきたのは

六「久部…六郎と言います。
大学の医学部を一年近く休学してましたが
また、大学に戻って勉強中です。
……将来はっ！法医学の道に進むつもりでっ！
そのためにUDIラボで
勉強したくて応募しましたっ！
法医学はっ！未来のための仕事っ！
いずれ自分も！
胸を張ってそう言えるようになりたいです！」

神「どうでしょう。中々見所のある
新人だと思いますけど？」


『あの…！「どうかなー？」…夕子っ！』

夕子、すごく怒ってたもんな。

夕「へっぽこだし。」

『え、』

ミ「意外と優秀かもよ？」

『ミコト…！』

ミ「とりあえず！今日の予定は？」

六「今日…？」

夕「解剖立て込んでんのっ！」

中「早く行くぞ…クソが。」

坂「クソがんばろっ！」

『おかえり。六郎くん…行こう！』

私は手を差し出す。
六「…うん。ありがとうAちゃん！」

手を取ろうと六郎くんが手を出すと…
私の後ろからペシっと誰かが手を叩く。

中「早く行くぞって言ってるだろ！」

六「あ…えっとすみません！」

神「いってらっしゃーい。時給安いよ？」

六「…はい。」

『いや、そこは抗議すべきとこだから！
ほら！行こ！』

六「あ、ちょっと！待って…！」

急いで準備をする私たちを
神倉さんは笑顔で見送ってくれた。


いつものように
自分のマグネットを貼る。

『あれ、坂本さん帰って来たら
私いらないんじゃ…』

坂「いやー。Aちゃんが
居るだけでこの人落ち着くから！
一緒に記録係やろ？」

『…人件費の無駄遣いだ』

中「うるせえ。早く貼れ。
奥が詰まってる」

『すみません。』

後ろを見ると

ミ「はい。」

と、六郎くんにマグネットを渡すミコト。
…残してあったんだ…


ミ「今回両方とも事故だっけ？」

中「…不自然な内出血があるが…」

ミ「…はじめます。」

中「準備はいいか、A」

『もちろん！始めよう！』

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