記録係3【アンナチュラル 】

童顔 ページ36

※オリジナル

神「そうだ、毛利さんが
飲み会があったら是非Aちゃんと
久部くんにって。」

ごそごそと黒い袋を取り出す。
もう黒い袋は見たくないよー。

六「なんですか？これ？」

神「分かんない。でも二人に是非って。」

『なんだろ…え。』

六「これ、何スか…」

覗き込むとそこには…

神「おや、何故二人なのか納得いきました。
さ、隣の部屋へどうぞ。」

六「これ、着るの…」

『もう、犯罪スレスレだよ。
なんで毛利さんこんなの持ってるの？』

神「忘年会の余興に使った物らしいですよ。
ささ…！ほらほら所長命令です！」

『神倉さんも酔ってますね…』

これだから弱い人は…

六「行くしかないか…」

流石の六郎くんも酔いが覚めたみたい。
そりゃ、これ見ればね…。

袋の中に入っていたのは
学ランとセーラー服。
どんな余興だよ！くそっ！

____

神「やっぱり似合ってますねえ
さすが童顔コンビだ。」

と、嬉しそうに肩を叩く神倉さん。
全く…そろそろお酒やめない？

六「Aちゃん、普通に中学生でしょ」

『それ、顔じゃなくて背で言ってない？
え？中学生？？』

ふふふっと笑う六郎くん。
おい、こらどういうことだ。

夕「ねー！所長ぉーお酒たり…
やだー！！！二人ともかわいい！！」

ごちゃごちゃ言っていると夕子が登場。
私達を見てはしゃぐ。

『ねー…夕子ぉー。
これ犯罪スレスレじゃない？
もう、20越してる二人が制服って。』

夕「はあ？うるさい！童顔が！
とっても似合うー！ほら行こ！」

六「え、ちょ…東海林さん！」

『やだー！！やだやだ！！』

夕子に手を引かれ部屋の中。
ミコトと中堂さんは目を丸くする。

ミ「何してんの、二人とも」

『神倉さんがね…所長命令で。』

ミ「それパワハラだよ…って
言いたいけど、二人ともかわいいからいいか！」

ぎゅーっとミコトが抱きついてくる。
こんな格好してるからか
ミコトや夕子が先生に見える。

『先生ー！六郎くんが逃げようとしてまーす』

こっそり隣の部屋へ戻ろうとする六郎くん。
逃すか…！！！

ミ「はい、久部くん！
きちんと席に着きなさい！」

六「…これ、俺もやらなきゃだめなんですか」

夕「先生の言うことは聞きなさいっ！」

六「…酔っぱらいの先生なんてやだよ、俺」

ぐったりしながら
自分の席に座る六郎くん。
私も、ガタンと隣の自分の席に座る。

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