記録係3【アンナチュラル 】

お預け ページ12

※オリジナル

中「なんだその顔。」

『私も我慢してました。
だって中堂さんにはお姉ちゃんがいるから。』

ぐっと腕の力が強くなる。ビンゴだ。

中「…二人に悪い気持ちになる。」

『私もです。』

あーあ。言っちゃった。
そんなこと言わないで。
全部全部我慢してたのに。

でも、「好き」の一言は言えない。
だってまだ何も解決してない。


『…まだお姉ちゃんの事件は
何も解決してないよ。』

中「ああ。そうだな。」

『だから…まだ兄妹でいない？』

そう、全て解決してからにしよう。

中「ああ。」

ぎゅっと私を抱きしめる中堂さん。
いたたた…強すぎる

『全部…出る…苦しい』

中「…色気もクソもねえな」

ばっと、私を離して
優しく肩を掴み、私を見る中堂さん。
あれ、顔近づいてきてません？
わあ、顔整ってるかっこいい。

…て、違ーーーう！

『そういうのも！だめ！！』

今思うと、
さっきからものすごく恥ずかしいことしてる！

中「これもダメか」

『餌がお預けになった
ゴールデンレトリバーみたいな
可愛い顔してもダメなもんはダメ！』

中「例えがよく分からねえ」

とりあえずかわ…

ぐっと頭を寄せられて
中堂さんと私の顔の距離0センチ

『んんん…！』

いきなりのことで
びっくりして動けない。
そして、中堂さんは角度を変えて何度も何度も。

苦しくなって
どんどんと中堂さんの胸を叩くと、
唇をそっと離してくれる。
…やっと呼吸ができる。


中「今日はここまでにしといてやる。」

『っ…はあ…く…苦しい』

顔を真っ赤にして俯くと

中「続きは赤い金魚の犯人を
捕まえた後だな。」

と、中堂さんがニヤリと笑った。

___
中堂さん視点

Aには悪いと思いながら
首筋を舌でなぞったり首筋に吸い付く。
ふるふると震えながら声を我慢している
Aを見てどんどんと我慢が効かなくなる。

中「A、今何考えてる」

Aから嬉しいという言葉が
出てきて、スイッチが入りそうになる。
ただ、Aから姉という単語が出て
一旦止まることが出来た。

…まだ何も終わってない。

『まだ兄妹でいよう』

Aからその言葉がを聞いて
情けない気持ちになる。
もっと早く犯人見つけたい。
Aに気持ちを伝えたい。
しかし、解決してないこともあり
彼女の姉が頭に浮かんでくる。

ふざけて
キスを流すAの口に無理矢理かぶりつく。
やっぱり我慢できねえ。

だが、今日はここで終わりだ。
また兄妹に戻るが…
次は覚悟してろ。

以上と未満→←早い

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