記録係2【アンナチュラル 】

ヒント ページ30

『中堂さん。ありがとうございます。
皆さんも、申し訳ありませんでした。』

夕「いいよ、私が思ってた事と
Aが思ってた事は一緒だよ。
言葉にしてくれてありがとね。」

ニコリと笑う夕子さんに抱きつくと
ぎゅっと返してくれた。

『さあ！私もお手伝いします！
なんでも言ってください！』

仕切り直し！
Yくんの為にも！パプリカくんの為にも！

すると、頭上から



中｢お前はここにいろ
何もするな…何も！｣

『パプリカの花言葉って知ってます？
同情、哀れみ、君を忘れない…
さっきは何も思わなかったですけど、
冷静に考えてみると
パプリカくんにも何かあるかもしれません。』


中｢今日のAは危険だ。
感情に任せて突っ走る。｣

『…。』

何も言い返せない…


中「だから、俺の目の届くところで動け」

『…はい！！！』

なんだかんだで、優しい中堂さん。

ミコトさんの確認で､
Y君の遺体は本物だった。

ミ｢S君...背中に傷があるみたいだけど
見せてくれる？｣


S｢見せてもいいけど､
ギャラリーがもっと
増えなきゃ面白くない｡
ギャラリーが増えたら
1つずつヒントをあげます｡
ヒントは全部で4つです。｣


視聴者は1000人を超えていた。
何が楽しくて見るのか…
しかし、見てもらわないとヒントが…
複雑な気分だ。

「Y君を殺したのはここじゃない､
別の場所です。
次のヒントは3万人。
では、頑張ってください。」
と、電話を切ってしまった｡



六｢これ...上履きだよね？｣

『たしかに…ということは学校で？』

ミ｢私は秋ちゃんに連絡するから、
誰か警察に連絡して！」

『あ、毛利さんと連絡先交換したので
私連絡します！』

毛利さんへ電話を繋ぐとすぐに出てくれた｡
隣に不機嫌な中堂さんがずっといる。

『あの！毛利さん！Aです！』

毛「Aちゃん！どうしたの？
Aちゃんから連絡くれるなんて
嬉しいなあ…！」

何故嬉しいのだろう…？

『あの、今インターネットで
「ああ…殺人者Sのこと？」それです！
毛利さんに来てもらいたくて！！』

毛「Aちゃんからのお誘いは
嬉しいんだけどね…
それは少年課の仕事で僕らは手が出せない。」

『そんな！こちらで調べたら、
Yくんは本当に亡くなってます！殺人です！』

毛「とりあえず、高校だけでも分かれば…
『ミコトさん！高校教えてください！』」

ミコトさんから教えてもらった
高校名を伝えると
毛利さんは「本当ごめんね」と言って
電話を切った。

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