記録係。【アンナチュラル 】

ご飯。 ページ11

ラボを出ると中堂さんに腕を掴まれる。
いや、掴む前に声かけてくれれば
止まりますよー。

中「A、お前住むとこは？」

『それが、まだ決まってなくてー。何にも考えてませんでした。ラボにお泊りします。』

中「なら、俺も今日泊まりだ。何か作ってくれ」

『そうなんですね。何食べたいですか？』

中「食えりゃなんでも良い」

ああ…私もお姉ちゃんによく
『お姉ちゃんが作るものならなんでもいいー！』って言ってたけど、とってもめんどくさいんだな。
ごめんなさい…。

『じゃあ、適当に作ります！』

とりあえず、今は検査結果を待つだけだから買い物に行こう。パスタとかでいいかな。





今日は特に進展は無さそうとのことで
みんな帰ってしまった。
…と思ったら六郎くんがPCをいじっている。

中「まじか、すっげ…おお、お、！」

『勝手に人のパソコン見ちゃダメですよー！てか、何見てるの？？？』

中「心中マニアか？」

六「あのこれ、三澄さんの論文、です」

中「ああ、興味はそっちか」

『え！六郎くんそうなの！！？』

六「ち、違うよ！」

えー。違いますかー残念。
なんだよー夕子さんに言おうと思ったのにー

『あ、六郎くんも食べる？和風パスター』

六「あ、これAちゃんが作ったのか。美味しそうだなーって思ってたんだ。少しもらってもいい？」

『どうぞー！』

もぐもぐと食べる六郎くん。
ハムスターか。ほっぺぱんぱんだぞ。
何この子可愛い。

六「めちゃめちゃ美味しいです」

『本当！？やったね！！また食べたいのあったら言って！作るよ！！』

六「本当に？じゃあオムライス。」

『チョイスも可愛い。』

六「なぜ…？」


中「A、おかわり。」

『はいはいー自分で入れればいいのにー』

六郎くんみたいに
感想とか次のリクエストとか欲しいよなあ。

六郎くんが帰ると、すとんと中堂さんが私の隣に座る。そしてそのまま腕を組んで寝てしまった。

『寝てる時まで眉間にしわ寄せてー』

ぐりぐりと眉間を押すと「う…」と起きそうになったので、急いでやめる。
しかし、その腕を掴まれてしまう。

『お、起きてます…？』

寝てるよな…？寝てる時も腕を掴まれるのかー。
クスクスと笑ってしまう。

そのまま、私も寝てしまい
朝ラボのメンバーに

夕「やだー！写メとろ！」

六「写メって言いかた、古いですよ」

神「ああもう、家に帰って欲しい。」

ミ「Aちゃん、可愛いー！」

と、騒がれたのは言うまでもない。

【謝罪】申し訳ありませんでした。→←疑問

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す