真ん中【MIU404】

かっこいい。 ページ50

志摩「A…？」

びっくりしてる志摩さん。

『遅れて大変申し訳ありませんでした…！』

「あの！真木さんが連れ去られたって…？」

『…ここ最近ここら辺でよく出るわいせつ犯に捕まった可能性がある。…貴方達の虚偽通報のせいでこれが本当か嘘か分からず判断が遅れてしまった…！』

「…そんな…」

『…行く？行かない？』

「…行きます…！行かせてください！」

『…よし！しかし、このバイク2人乗りは出来ても3人は難しいんだよなあ……陣馬さん…！近くにいますか？』

陣馬「嬢ちゃんどうした！？今どこだ！？」

無線で陣馬さんに呼びかけると奇跡的に陣馬さんの車が近くにあった。高校生と志摩さんの自転車を乗せ先に行ってもらう。

『はい、志摩さんヘルメット』

志摩「…マジでAのバイクなのか」

『へへ…びっくりしました？さ、後ろどーぞ。しっかり捕まっててくださいね！』

そう言ってみんなが待つ場所へまた走って行くことに。

………

「真木さんは俺たちに付き合ってくれてただけなんです…罰はなんでも受けます…だから…真木さんを助けてください…！」

泣きながら頭を下げる高校生を見て、西武蔵野市の交番から手伝いに来ていた人たちが眉をひそめる。
確かにこの虚偽通報のせいで大変な目にあったかもしれない。でも今はそれどころじゃ…

毛利「…こっちは警察なんで。通報がありゃ調べもするし助けもしますよ」

その言葉に「ありがとうございます…！」と何度も頭を下げる高校生たち。

『…毛利さんかっこいい…！』

自分たちだって虚偽通報に頭を抱えていた。
それなのに…

伊吹「え。嘘。」

志摩「…。」

その私の言葉で頭を抱えていた2人がいたのは
その時の私は知らなかった。

……

『さて、志摩さん。私たちも探しに行きますか。』

志摩「また頼むのはなんとも言えない気持ちになるが、頼んだ。」

『なんでですか…って志摩さん？』

ヘルメットを渡そうとすると下を見つめる志摩さん。

志摩「なんだこの跡…」

『車輪…の跡ですね…それも二つ…』

志摩「ここら周辺見て周るぞ。スピードは少し落としてくれ。」

『了解しました！』

………

志磨「A、止まれ！」

『え！？は、はい！』

倉庫のコンテナの間を走っていたら
急に志摩さんが叫ぶ。

志摩「…靴だ。」

『先程の真木ちゃんの靴と同じですね。』

志摩「伊吹！今どこだ！？」

そう言って伊吹さんを呼んだ後
バイクを置いて奥へと進んでいった。

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