真ん中【MIU404】

はじめまして。 ページ45

次の日、私たちは西武蔵野市の陸上部がある高校で聞き込みをしていると、薬の売買があった可能性が出てきた。

『飴みたい。…薬だなんて言われなきゃ分かんないですね。』

伊吹「本当だよねぇ。…そんなのがどうやって広まるやら…」

志摩「今は、SNSで簡単に繋がれてしまう社会になったからな」

『リアルな友人よりネット友達のほうが多いなんて言う人もよくいますよね。』

志摩「顔も本名も知らない相手が時には救いになるかもしれないが、判断を間違えれば道を間違えるかもしれない」

『今では小学生でもスマホを持つ時代です…買うのはいいですけどきちんとネットやSNSを使うときのルールを教えないと、とても危険ですよね。』

伊吹「危険ももっと身近になっちゃったんだなぁ」

志摩「…戻るぞ」

『わかりました。』

………

昨日聴き込みした情報を纏めて、今日は西武蔵野署の毛利さん達に来てもらった。

毛利「失礼します。…と、初めて見るお嬢さんが。西武蔵野署の毛利です。」

向島「向島です。」

『はじめまして。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。
名波Aと申します。よろしくお願い致します。』

ペコペコと頭を下げていると

毛利「…ここ、女性少ないじゃないですか？…お一人で大丈夫ですか？」

と、コソっと言われた。

『隊長も女性ですし、皆さん優しいですし大丈夫ですよ？』

毛利「それでも困ったことがあればこの私、いつでもどこでもかけつけます。…こちら私の連絡先で…」

向島「…ちょ、毛利さん…！」

『わあ、ありがとうございます！西武蔵野署と連携が取りやすくなるのはありがたいです！』

毛利「え。」

『私の連絡先こちらになります！』

毛利「…ちょっと違うけど…まあいいか」

『？』

伊吹「すみませーん、そろそろ始めますよー。」

先輩の声で我に帰る。
そうだよ、次に何かあったらではなく
今の事件をまず解決しなくては。

陣馬「ドーナツEPはここ最近、六本木を中心に流通している物です。合成麻薬MDMA系のドラッグで特徴はその真ん中の穴」

志摩「これまで税関で上げられておらず、製造国は不明。従来のMDMAより粗悪で安い値段で出回っている」

桔梗「つまり若い子が軽い気持ちで手を出しやすい。中毒性も強いから、1度手を出したらやめたくてもやめられない。終わりのない地獄」

伊吹「これを陸上部が学校内で売ってたって事？」

九重「廃部にまでしたという事は陸上部全体に広まってたんでしょう」

コスプレ。→←お詫び。

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