やってない。 ページ34
【伊吹side】
伊吹「はぁ?加々見が無実だったら隠避にならねぇ」
志摩「犯罪の嫌疑を受けて捜査中なら隠避になる』
伊吹「これだから警察はよぉ」
それに、Aちゃんいなくなって
イライラしてんのはお前だけじゃないっての。
「この人本当に警察ですか?」
志摩「こいつの言う事聞かないで」
伊吹「警察ですよぉー」
そこへ志摩さんのスマホが鳴った。
志摩「はい。…岸を見つけた、どこで?」
伊吹「ほら見ろー!」
するとみるみるうちに志摩の顔が変わっていく。
志摩「…加々見はどこへ行ったんですか。何の為に山梨まで来たんですか、やっていないのならなんで!」
「彼は岸くんに会って自首をするように…」
志摩「彼は本当にそう言ったんですか。…岸は東京にいて事件を知りませんでした」
伊吹「ちょっと待てよ、他に犯人がいるかもしれないじゃん。第一発見者とか…」
志摩「人は信じたいものを信じるんだよ、伊吹も田辺さん達も加々見がやっていないと信じたかった。俺はやっていない…犯人がそう言う時多くは誤魔化すために言う、捕まりたくないから。だけどもう1つ」
伊吹「犯人自身がやっていないと思いたい」
そりゃ、分かってるよ。
分かってんだよ。
志摩「そう、自分がやってしまったと認めたくないんです。出来ることなら罪を犯す前に戻りたい!無かったことにしたい!…でも時は戻らない!!」
「やってない!やってないやってない!加々見くんは無実なんだ!」
志摩「加々見は自 殺するかも知れません!!…どこへ行ったんですか」
伊吹「おっちゃん、おばちゃんどこに行ったかちゃんと教えて。もしかしたらね、もう1人の俺たちの仲間も危ないかもしれないんだよ。…彼が過ちを繰り返さない為に教えて?」
そう言うと、ボロボロと泣きながら田辺さんが言った。
「…下富士町にラウンドホームって用品店があるって、その先は自分で歩いて行くって言ってました…最終的にどこへ行こうとしてたのかは分かりません…」
志摩「ありがとうございます」
伊吹「ありがとう」
さて、Aちゃんは無事だろうか。
…でもね、俺分かるの。
Aちゃんなら無事だって。
俺の勘がいってるんだ。
だからさ、
伊吹「落ち着いて行こうね、志摩ちゃん。」
志摩「分かってる。」
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kurunacs(プロフ) - 真人さん» 真人様!?お久しぶりです!こちらも見に来ていただけたとは!すごく嬉しいです!更新速度は遅いですが、まだ更新中なのでよかったら見てくださいー!!すごい嬉しいっ!!!! (2020年11月30日 20時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
真人(プロフ) - くっ!私とした事がっまさかお気に入り作者に登録し忘れていたとはっ!相変わらずキュンキュンします泣 良かった…更新あって良かったです泣 (2020年11月30日 9時) (レス) id: e2b1f140f2 (このIDを非表示/違反報告)
kurunacs(プロフ) - 師走みかんさん» ありがとうございます!皆さんに楽しく読んでもらえるのが一番なので、なるべく修正していきたいと思っています…!これからも頑張りますのでまた読んでくださいー! (2020年9月1日 6時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
師走みかん(プロフ) - kurunacsさん» 修正について全然大丈夫ですよ!この素敵な作品は作者様の作品ですし、特に気にされる必要はないと思います。これからも執筆頑張ってください!楽しみにしています! (2020年8月31日 15時) (レス) id: c063fc0f7b (このIDを非表示/違反報告)
kurunacs(プロフ) - 師走みかんさん» いえ、ありがとうございます!たしかにいろんなところに散りばめてしまい全て修正は厳しいので、「音」の部分だけ変更しました、全て修正できず申し訳ありません…! (2020年8月31日 7時) (レス) id: dee2fda631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurunacs | 作成日時:2020年7月13日 8時